ドル弱含みか、日米首脳会談控え円買いも

本日のドル・円は弱含む展開となりそうです。アメリカなどがシリア攻撃に踏み切り、地政学リスクが意識される見通し。また、17-18日の日米首脳会談では、通貨安政策の監視対象国である日本に貿易黒字是正を求めるとみられ円買いに振れやすいでしょう。

シリア攻撃で地政学リスクを意識

アメリカとイギリス、フランスの3カ国は日本時間14日、アサド政権が化学兵器で反アサド勢力を攻撃したとして、シリアのダマスカスにある化学兵器関連施設など3カ所への軍事攻撃に踏み切りました。アメリカによるシリア攻撃は昨年4月以来2回目。最初の攻撃は、米中首脳会談の最中で、当時中国に対する威嚇とみられていました。今回は来月にも行われる米朝首脳会談を念頭に置いたものだと思われます。
先月にイギリスで発生した元ロシア人スパイの毒殺未遂事件で、イギリスはシリアの後ろ盾であるロシアとの対立を深めており、両国関係の悪化も今回のシリア攻撃の背景といえるでしょう。ソ連時代の超大国を目指すロシアのプーチン大統領は、中国やイラン、トルコなどと反米で歩調を合わせる見通しです。シリア問題を中心に地政学リスクが急速に高まったことでドル売りと円買いが見込まれます。

日本は引き続き通貨安の監視対象国

一方、アメリカの財務省は13日、半期に1度の為替報告書で引き続き日本と中国、韓国、ドイツ、スイスの5カ国、さらにインドを追加した6カ国を通貨安の監視対象国としました。このうち、中国に対して不均衡貿易の是正に進展がみられないと強く非難しています。週明け以降も米中貿易戦争が改めて材料視され、ドル売り・円買いの動きが再開しそうな雲行きです。
日本は為替操作国と認定はされていませんが、17-18日に行われる日米首脳会談で、アメリカ側が日本の対米貿易黒字是正を求めてくるのは必至の情勢です。首脳会談前に先立ち、政府要人から円安を食い止めるような為替に関する発言があるかもしれません。国内メディアの世論調査によると、安倍晋三内閣の支持率は26%台まで落ち込んでおり、北朝鮮問題を最優先させ、貿易問題で日本の立場を強く主張できないと予想します。
■主な経済指標
08:00 英ライトムーブ住宅価格指数
13:00 マレーシア失業率
午後   インドネシア3月貿易収支(時間未定)
15:00 独生産者物価指数
     ノルウェー3月貿易収支
15:30 インド3月生産者物価指数
16:00 トルコ1-3月期失業率
16:15 スイス3月生産者物価指数
16:35 ウクライナ2月貿易収支
夕方 ナイジェリア3月消費者物価指数(時間未定)
19:00 イスラエル1-3期国内総生産
19:00 ウガンダ中銀定例会合
21:00 ポーランド3月消費者物価指数
21:30 米3月小売売上高、同4月NY連銀製造業指数
22:00 イスラエル中銀定例会合
ロシア鉱工業生産
23:00 米2月企業在庫、同NAHB住宅市場指数
休場:タイ

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