ドルは戻りが鈍い、中国GDPに警戒

本日のドル・円は戻りの鈍い値動きとなりそうです。前日の取引では下落局面でも107円台を維持し、下値の堅さが確認されました。ただ、中国の経済指標が下振れれば米中貿易戦争の影響が意識され、警戒の円買いが見込まれます。

チャート上ではトレンド転換の可能性

前日の取引では、週末に行われた米英仏の3カ国によるシリアへの軍事攻撃で地政学リスクが強まり、週明けアジア市場から円買いに振れやすい地合いとなりました。その後、シリア攻撃は一時的との見方から「有事のドル買い」は後退し、ドル売りが進みました。注目されたアメリカの3月小売売上高は予想を上振れ、堅調な個人消費が示されたものの、ドルを下支えする手がかりにはならなかったようです。
反面、ドルは107円台を維持し、下値の堅い値動きが目立ちました。ドル・円は年初から下落トレンドが続いているものの、チャート上では下げ止まりの兆しもみられます。日足の一目均衡表で、基準線は横向きからやや上向きに変わりました。前週の時点では「108円台にはドルを売りたい投資家は多い」(短期筋)との見方もありましたが、状況は改善した可能性もあります。

中国GDPが下振れなら警戒の円買い

本日の注目材料は、11時に発表される中国の1-3月期国内総生産 (GDP)、3月鉱工業生産、同小売売上高の経済指標です。4月に入ってから発表された同国のPMIやインフレ関連指標は、いずれも前回と予想を下回っており、一部には減速も意識されています。GDPは前回と予想はともに前年比+6.8%ですが、下振れの場合には米中貿易戦争への懸念から広範囲の株安につながり、リスク回避の円買いが強まるかもしれません。
■主な経済指標
09:40 シンガポール貿易収支
10:30 豪準備銀議事要旨
11:00 中国1-3月期国内総生産 (GDP)、同3月鉱工業生産、同小売売上高
13:30 日2月設備稼働率 、同鉱工業生産
17:30 英2月失業率、同3月求職者数
18:00 独4月ZEW景況感指数
21:30 米3月建築許可件数、同住宅着工件数
カナダ2月製造業出荷
22:15 米3月鉱工業生産、同製造業生産、同設備稼働率
04:00 アルゼンチン3月消費者物価指数
時間未定 世界乳製品取引価格指数

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