ドル上げ渋り、長期ドル安・円高を意識

本日のドル・円は上げ渋る展開となりそうです。引き続きドルの下値は堅いものの、具体的な買い材料は乏しく、株価にらみとなる見通し。また、日米首脳会談では米国の対日貿易赤字の是正を押し切る構えで、長期的なドル安・円高が意識されるでしょう。

材料不足で米株高期待の展開

前日のNY市場でドル・円は底堅い値動きとなり、終盤の取引では106円90銭付近まで失速しながらも107円台を回復し、そのまま引けました。日足の一目均衡表で基準線が下げ止まったことで、下値はサポートされやすい展開でした。また、アメリカの3月建築許可件数など住宅関連指標は堅調な内容で旺盛な個人消費が示され、拡大基調の維持を見込んだ株高によりドルは買い戻されたようです。
ただ、ドルはチャート上で下げ止まったものの、上昇トレンドに変化したわけではなく、目先108円台を目指す地合いにはなりにくいでしょう。今晩は特に重要なイベントは予定されておらず、株価や長期金利の動向、あるいはユーロ・ドルの値動きに振らされる展開を予想します。一方で、地区連銀総裁などによる金融正常化に対する前向きな発言でドルは底堅い値動きとなりそうです。

トランプ政策を安倍政権は受け入れか

前日から始まった日米首脳会談は、アメリカの不均衡貿易の是正が主要議題のようです。支持率低下が顕著な安倍晋三首相は、米朝首脳会談に向け拉致問題解決の提起を主張。ただ、トランプ政権にとって同問題はメリットが乏しく、対日貿易赤字削減を最優先とする見通しで、日本側は受け入れざるを得ないでしょう。このため、長期ドル安・円高トレンドが意識され、ドルは上昇局面でも下押し圧力がかかりそうです。
本日の取引ではアメリカの株高を背景に日本株が上昇し、ドル買い・円売りが先行するものの、株価や長期などの動きが鈍いとドルは上値は重いでしょう。海外市場では当局者の発言でドルは下支えされる一方、上昇は限定的とみています。
■主な経済指標
08:50 日・3月貿易収支
10:30 中国3月中国住宅価格
13:00 マレーシア3月消費者物価指数
15:00 独3月生産者物価指数
16:00 チェコ3月生産者物価指数
17:00 ポーランド3月雇用指数、企業部門賃金
南ア3月消費者物価指数
17:30 英3月消費者物価指数、小売物価指数、住宅価格指数、
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数
20:00 南ア2月小売売上高
22:00 ロシア3月失業率、生産者価格指数、小売売上高
23:00 カナダ銀行定例会合/政策発表
03:00 米地区連銀経済報告書(ベージュブック)
休場:ジンバブエ、イスラエル

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