ドル底堅い、米金融正常化が下支え

本日のドル・円は底堅い値動きが続きそうです。日米首脳会談で2国間による不均衡貿易是正の方向となり、長期的な下押し圧力が意識される見通し。ただ、アメリカの金融正常化方針が改めて示されたことで、ドル売りには慎重になるでしょう。

「日米関係は過去にない密接な関係」と米大統領

日米首脳会談後の共同記者会見では、冒頭トランプ大統領が会談の内容について北朝鮮の非核化、日米貿易の順で説明しました。トランプ大統領は日米関係が「これほど密接だったことは過去になかった」と良好な関係をアピール。ただ、通商面に関してはアメリカは日本に対し大きな貿易赤字を抱えているとし、今後は2国間の枠組みで不均衡貿易を是正していく方針を強調しました。
また、鉄鋼・アルミ製品の輸入制限についても日本を適用から除外する考えもないようです。北朝鮮に対しては歩調を合わせる一方、貿易は別問題とのスタンスを明確に示しました。支持率低下が著しい安倍首相に最大限の配慮をみせたとはいえ、日本経済に有益な材料は乏しかったといえるでしょう。本日のドル・円の値動きに直接影響はみられないかもしれませんが、長期的な下落は避けられない見通しです。

買い材料は乏しく値幅は薄い、引き続き株価にらみ

今週は具体的な材料が乏しく、前日の取引でドル・円は高安わずか38銭(NY市場は21銭)のレンジ相場となりました。アメリカ経済の拡大基調を背景とした金融正常化の継続で、本日もドル売りは仕掛けづらい展開となりそうです。反面、買い材料も見当たらず、ドルの上昇は困難とみられます。フィラデルフィア連銀4月製造業指数などが上振れ、株高に振れればドル買いを誘発するかもしれませんが、限定的でしょう。
ドル・円は引き続き107円台では底堅いものの、108円を目指す展開とはなりにくいと予想します。
■主な経済指標
06:00 韓国3月生産者物価指数
07:45 NZ1-3月期消費者物価指数
10:30 豪3月失業率、雇用者数増減、行動者率、四半期景況感指数
13:30 独3月失業率
17:00 ポーランド3月生産者物価指数、工業生産高
17:00 ユーロ圏2月経常収支
17:30 英3月小売売上高
香港3月失業率
21:30 米失業保険申請件数 、フィラデルフィア連銀4月製造業指数
05:00 アルゼンチン小売売上高
休場:ベネズエラ、アイスランド、イスラエル

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする