ドル伸び悩みか、108円台は抵抗線?

本日のドル・円は伸び悩む展開となりそうです。日米首脳会談を終え警戒の円買いは後退するものの、株価や長期金利をにらんだ方向感の出にくい値動きでしょう。来週にかけては、昨年下支えの水準となった108円台での値動きが注目されています。

演出最優先の日米首脳会談で円買い回避

日米首脳会談後の共同記者会見で、トランプ大統領が「日本に対し巨額の貿易赤字がある」と強調していたため、今後の日本の貿易黒字縮小への思惑から円買いに振れるとみていたら、逆に円売りでした。東京市場では重要イベントが“無難に”通過したとの見立てだったようです。日本は輸入制限の対象にもされ、「蜜月」など程遠いにもかかわらず、円買いを回避できたのは、政府の涙ぐましい演出の効果だったのかもしれません。

前日のドル・円の値幅は32銭、NY市場では24銭でした。イベント・リスクの後退でドル買い・円売りに振れやすい反面、具体的なドル買い材料が乏しい地合いは、週明けまで続くでしょう。ただ、来週にかけては欧州中銀(ECB)理事会(26日)、日銀金融政策決定会合(26-27日)、米1-3月期国内総生産(GDP)速報値(27日)を手がかりに、ドルは108円台回復が予想されます。

支持水準108円台での値動きに関心

ドル・円は昨年9月に1度107円台に弱含みましたが、それ以外はおおむね108円台でサポートされました。そのような経緯から、今年2月に108円台を割り込むまで重要なサポート・レベルとみられていました。ドルは3月に104円台まで下げた後、足元107円台で底堅い値動きが続くなか、108円台は「抵抗線に変わったのではないか」(ある短期筋)との見方もあります。来週はそれを見極める展開となりそうです。

チャート上でも、日足の一目均衡表で基準線は今週下げ止まったことが確認され、目先は上昇トレンドに向かう可能性もあります。来週にかけて、終値で108円台を回復できれば節目の110円台に持ち直すとの観測も広がりそうです。逆に、上値の重さが意識されると、107円台や106円台に逆戻りする展開もあり得ます。もっとも、日米首脳会談が蒸し返されれば、ドルの上昇局面でも下押し圧力がかかりやすいでしょう。

■主な経済指標
08:30 日・3月全国消費者物価指数、第三次産業活動指数
15:00 独3月生産者物価指数
    ノルウェー1-3月期産業マインド
デンマーク4月消費者信頼感
16:00 トルコ4月消費者信頼感
ハンガリー2月全体賃金
17:00 UAE消費者物価指数
21:30 カナダ3月消費者物価指数、2月小売売上高
23:00 ユーロ圏4月消費者信頼感
00:00 コロンビア2月貿易収支
休場:スリランカ

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