ドル底堅い/北関連を好感/自民にうごめき

本日のドル・円は、底堅い展開となりそうです。北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の中止などを打ち出し、非核化への期待を背景とした円売りが先行する見通し。ただ、米国の対日不均衡貿易是正への思惑は、引き続きドルの重石になると予想します。

北朝鮮の核開発の後退に思惑交錯

北朝鮮は20日に開かれた中央委員会総会で、今後の核実験とICBMの発射を取りやめるほか、核実験施設の廃棄まで決定した、と報じられています。米朝首脳会談はまだ日程も決まっておらず、実現にはなお不透明感は残るものの、北朝鮮のこうした判断は非核化に向けサプライズの材料となる見通し。これを受け、アジア株買いが先行し、短期的にリスク選好的な円売りに振れる展開が見込まれます。
ただ、アメリカのオバマ政権下で進められたイランとの核合意やその後制裁解除にトランプ政権は正反対の立場です。政権交代のたびに核に関する方針が修正されるのでは安定性は確保できません。トランプ大統領は、5月12日までにイランの核合意に関し追加の条件を加えないなら離脱する構えで、そうした対応を北朝鮮がどのように判断するのか読み切れないため、市場のリスク選好的な動きは限定的となるでしょう。

日米の為替の考え方になお距離感

19-20日にアメリカのワシントンDCで開かれた20カ国財務相・中銀総裁会議(G20)で、保護主義に傾倒するアメリカと参加各国は溝を埋めることができず、週明け以降も折に触れ米中貿易戦争などへの懸念がドルの重石になりそうです。日米財務相会談でも、17-18日の首脳会談の内容に変わりはなく、アメリカは対日貿易赤字是正を求める姿勢を改めて示したことから、長期ドル売り・円買いが意識されるでしょう。
アメリカの景気拡大や金融正常化を背景に、ドル・円は今週、節目の108円台を回復が見込まれています。昨年のドルの下落局面で下支えされた重要なレベルで、今後110円台回復に向け上昇トレンドとなるか、あるいは再び105円台に弱含むか、分岐点になるとみています。

自民党内に新キングメーカー

自民党内では額賀派が竹下派に衣替えし、新会長に竹下亘総務会長が派閥を率いることになりました。9月の党総裁選に向け、財政再建の姿勢が支持するかどうかの判断基準としています。安倍晋三首相は来年、消費税率を10%に引き上げる方針を変えていませんが、過去の派閥の系譜からいって竹下派が安倍首相を支持するとは思えず、党内の新しいキングメーカーとなった竹下氏の動向に今後注目が集まりそうです。
■主な経済指標
14:00 シンガポール3月消費者物価指数
16:30 独4月製造業PMI、同サービス業PMI
17:00 台湾3月失業率、同鉱工業生産
ポーランド3月小売売上高
ユーロ圏3月鉱工業生産
17:30 香港3月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏4月製造業PMI、同サービス業PMI
21:30 米3月シカゴ連銀景気指数
    カナダ2月卸売売上高
23:00 米3月中古住宅販売
23:00 メキシコ2月経済活動
休場:トルコ

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