ドル底堅い/米金利にらみ/EUR売り

本日のドル・円は底堅い展開となりそうです。利益確定売りが出やすいものの、アメリカの長期金利の上昇基調が続けば、ドルは年初からの戻りを試す値動きとなるでしょう。ユーロやポンドが買いづらいことも、相対的なドル買いの背景といえます。

米10年債利回りが3%超えなら109円台も

ドル・円は、前日のアジア市場で節目付近の売りに上昇が抑えられる場面もありましたが、欧州市場で108円台を回復、NY市場で一段高となり108円後半まで水準を切り上げています。これにより、日足の一目均衡表では基準線が久々に上向きとなり、チャート上でも上昇トレンドが示されました。ドルは年初から下落トレンドが続いていましたが、目先は心理的節目である110円への戻りを試す展開となりそうです。
ドル買いの手がかりは、米10年債利回りが4年ぶりの高水準に持ち直していることです。NY市場では一時2.996%と節目の3%に迫り、ドル買い優勢となりました。その後、同利回りは2.965%付近に失速し、ドルは上昇ペースが速かったこともあり24日早朝のアジア市場でドル買いはいったん収束。ただ、本日の取引で再び3%を目指す展開となれば、ドルは109円回復も不可能ではないでしょう。

マネーはユーロやポンドからドルへ流入か

また、北朝鮮が核実験などの中止や実験施設の廃棄など、非核化に向けた方針を表明していることも好感されました。それにより、警戒の円買いが大きく後退し、クロス円を押し上げドル・円の買い安心感につながったとみられます。ただ、これまでの経緯から、北朝鮮が核開発を後退させる方向に進むか懐疑的な見方も根強く、北朝鮮問題を背景としたドル買い・円売りは状況を見極めながらとなりそうです。
加えて、欧州通貨の弱含みもドル選好地合いの背景となっています。前日発表されたユーロ圏4月製造業PMIが予想を下振れたように足元は低調な経済指標が目立ち、欧州中銀(ECB)が26日に開催する理事会ではタカ派寄りの議論は見込みづらい状況です。また、前週発表された英国の経済指標も弱く、英中銀の5月利上げ期待は一服。ユーロやポンドに買いが入りづらい地合いになっていることも、ドルには有利でしょう。
このため、本日のドル・円は利益確定売りに押される可能性はありますが、米長期金利の上昇基調が継続すれば戻りを試す展開となりそうです。経済指標では、23時発表の米4月消費者信頼感指数が予想に反して強い内容となれば株高にもつながるでしょう。
■主な経済指標
07:45 NZ3月渡航者数
08:50 日法人価格指数
10:30 豪1-3月期消費者物価指数
14:00 日景気先行指数
15:00 日工作機械受注
デンマーク3月小売売上高
チェコ3月貿易収支
16:30 スウェーデン3月失業率
17:00 独4月IFO景況指数
19:00 英4月CBI産業受注動向
20:00 ブラジル4月FGV 消費者信頼感指数
20:30 トルコ4月製造業信頼、同設備稼働率
21:00 サウジアラビア消費者物価指数
21:00 ハンガリー中銀定例会合/政策発表
21:55 米レッドブック
22:00 米2月住宅価格指数
23:00 米4月消費者信頼感指数、同リッチモンド連銀製造業指数、3月新築住宅販売戸数
04:00 アルゼンチン2月経済活動、3月貿易収支

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