ドル小じっかり、米金利にらみ/トルコリラ売り

本日のドル・円は小じっかりとなりそうです。アジア市場では株安を背景に伸び悩む見通し。ただ、米長期金利の動向次第では再び109円台に乗せる可能性もあるでしょう。一方、トルコ中銀は政策金利据え置きなら、売り先行となるかもしれません。

日本株安もドル買い基調は継続

前日のNY市場では、米10年債利回りの心理的節目である3%への回復を受け、ドル・円は一時109円19銭まで強含みました。また、米4月消費者信頼感が堅調な内容となり、27日の1-3月国内総生産(GDP)上振れへの思惑から景気拡大基調の継続を見込んだドル買いも観測されています。反面、長期金利の上昇は、景気の腰折れになるとの懸念から株安となり、ドルは終盤に弱含み108円81銭で取引を終えました。
本日のアジア市場では、日経平均株価が米国株の大幅安を受け軟調推移が予想され、ドル・円は買いづらい展開となるでしょう。国会空転の影響も見込まれます。それでも、米経済の好調さや日銀金融政策決定会合での「異次元緩和」維持への思惑などでドル買い・円売り基調に変わりはなく、108円後半は維持する見通し。米金利の上昇を背景としたドルの先高観は継続する公算です。

イラン核合意の米離脱に警戒

本日も金利差重視の取引となり、ドルが主要通貨に対して買われやすい地合いは続く見通しですが、イランの核合意に対するアメリカの対応が一段のドル買いをちゅうちょさせる可能性はあります。オバマ政権下で進められたイランの核合意とイランへの制裁解除にトランプ政権は批判的で、アメリカは追加の条件が満たされない場合には5月12日を期限に合意から離脱する構えです。
イランのロウハニ大統領は24日の演説で、アメリカが核合意を破棄した場合には「重大な結果」を招くと警告。具体的な報復などについては言及していませんが、地政学リスクが意識されそうです。この問題は、イランとは核開発で協力関係にある北朝鮮の非核化にも影響が見込まれます。今週末に予定される南北会談で北朝鮮がどのようなメッセージを発信するか、大いに注目されます。

トルコ中銀は現行政策維持で失望売りも

他方、トルコ中銀の政策決定も注目です。消費者物価指数(CPI)が2ケタ台に達するなか、中銀はインフレ低下に向けタカ派的なスタンスを打ち出しており、本日は後期流動性ウィンドウ金利(現行12.75%)の引き上げが予想されています。仮に利上げ見送りなら中銀の独立性への危うさから、リラ売り優勢の展開となるでしょう。ますます権限が強化されるエルドアン政権は、足元でも中銀に対し利下げを求めています。
■主な注目材料
06:00 韓国4月消費者信頼感
17:00 ポーランド3月失業率
20:00 米MBA住宅購入指数
20:00 イスラエル3月貿易収支
20:00 トルコ中銀定例会合/政策発表
22:00 メキシコ2月小売売上高
22:30 ブラジル3月経常収支
休場:ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド、エジプト
25-28日 ASEAN首脳会議、ASEAN経済共同体(AEC)協議会

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