ドル上昇基調、GW円安は2年連続か

本日のドル・円は上昇基調を維持する見通しです。欧州中銀(ECB)の早期引き締め期待後退でユーロが弱含み、相対的にドルに買いが入りやすいでしょう。日銀の「異次元緩和」も支援要因。また、南北首脳会談の内容を好感した円売りも見込まれます。

ECBの早期引き締め期待後退でユーロ売り

26日の海外市場は、ドラギ欧州中銀(ECB)総裁が理事会後の記者会見でやや不安定な見解を示したことを受け、ユーロ売り優勢の展開となりました。足元の低調な経済指標からユーロ圏経済の回復基調の後退を認めたことや、引き締めに関して具体的な時期を示さなかったことが材料視されました。ユーロ・ドルは1.2209ドルから1.2096ドルまで1%近い急落で、今年1月以来、3カ月ぶりの安値圏に弱含んでいます。
対照的に、アメリカの雇用情勢に関する力強い改善を背景に、ユーロ売りの影響もあってドルは買い戻されました。ドル・円は下落局面となっても109円台を維持し、NY市場の終盤にかけて109円半ばまで値を戻しています。米10年債利回りが足元で2.98%台まで低下しており、現時点でドルの大きな上昇は見込めませんが、それでも金利差重視の取引は続き、ドルに買いが入りやすい地合いとなりそうです。

日銀緩和継続で2年連続のGW円安も

日銀は2日間の金融政策決定会合での討議を踏まえ、本日昼ごろに現行の金融政策維持を決定する公算です。15時半からの黒田東彦総裁による記者会見の内容次第ですが、「異次元緩和」は堅持するとみられ、円が主要通貨を底堅くサポートする値動きが見込まれます。それにより、ゴールデン・ウィーク(GW)期間中は円高に振れやすいとのジンクスを破り、昨年同様、円安基調となるかもしれません。

南北会談の「終戦」で東アジアに変化

10年半ぶりに行われる南北首脳会談も、円売りの手がかりとなる可能性があります。過去の南北会談は経済支援が中心議題でしたが、今回は政治問題で朝鮮半島情勢が根本的に変化するとの期待が高まっています。日本が将来的に経済協力などに参加することになれば財政負担につながるとの見方はあるものの、今回の共同宣言で北朝鮮の非核化などが盛り込まれれば、これまでの警戒は大幅に後退するでしょう。
■主な注目材料
06:00 韓国5月製造業BSI指数
07:45 NZ3月貿易収支
08:00 英4月GfK消費者信頼感
08:30 日3月失業率、4月東京消費者物価指数
08:50 日3月鉱工業生産、小売売上高
10:30 豪1-3月期生産者物価指数
11:30 シンガポール1-3月期失業率
12:00メド 日銀金融政策決定会合/政策発表、日銀展望レポート
15:30 黒田日銀総裁会見
16:00 ハンガリー1-3月期失業率
16:30 スウェーデン3月小売売上高
17:00 台湾1-3月期国内総生産(GDP)
独4月失業率
17:00 ユーロ圏3月小売売上高
ノルウェー4月失業率
17:30 英1-3月期国内総生産 (GDP)
18:00 ユーロ圏4月製造業信頼感指数
アイスランド4月消費者物価指数
19:00 イスラエル3月小売売上高
19:30 ロシア中銀定例会合/政策発表
21:00 ブラジル失業率
21:30 米1-3月期国内総生産 (GDP)、同個人消費支出
23:00 ミシガン大学4月消費者信頼感指数
23:00 メキシコ3月貿易収支
04:00 アルゼンチン3月鉱工業生産
05:00 コロンビア中銀定例会合/政策発表
25-28日 ASEAN首脳会議、ASEAN経済共同体(AEC)協議会
休場:スロベニア、ナミビア、南アフリカ、デンマーク

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