ドル110円視野、ポンドは続落か

本日のドル・円は小じっかりの値動きとなりそうです。他の主要通貨が買いづらいなか、アメリカの景気拡大や金融正常化が好感される見通し。上昇ペースは鈍いものの、心理的節目の110円を回復するでしょう。対照的に、ポンドは続落の可能性がありそうです。

米FOMCは慎重も、ドル選好地合い

5月1日はメーデーにより日本や北米を除く多くの市場が休場となり、通常よりも薄い商いのなか、やや値の振れる展開となりました。ドル・円は109円88銭まで上昇し、今年2月以来、3カ月ぶりの110円台が視野に入りました。前日のNY株式市場はナスダックとS&Pが上昇しており、日本株の小幅高を背景に円売り先行が見込まれます。米金利もやや持ち直しているため、ドルは小じっかりの値動きとなりそうです。
前日発表された米4月ISM製造業景況指数が予想を下回ったほか、4日の雇用統計を見極めるムードが広がる見通しで、110円はなかなか上抜けできないかもしれません。重要な節目となるため売り買いの攻防も予想されます。ただ、足元で弱気になりつつある欧州中銀(ECB)や英中銀(BOE)、豪中銀(RBA)とは対照的に、アメリカのおおむね堅調な経済指標や連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化方針が際立っています。
1-2日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置きは、すでに織り込み済み。ただ、6月利上げ期待が高まっており、ハト派寄りの姿勢でなければドル選好地合いに変わりはなさそうです。ドルはアジア市場で110円台を回復できれば、今晩のFOMC後の声明やパウエルFRB議長の記者会見を受け、110円半ばまで上昇するシナリオを描けそうです。逆に慎重姿勢が示されても、極端な下げは回避されるでしょう。

英経済指標は低調、利上げは8月か

他方、4月に発表された英国の経済指標は下振れが目立ち、BOEの5月引き締め期待を背景としたポンド買いは後退しつつあります。18日の弱い3月消費者物価指数が致命的だったといえるでしょう。1日の4月製造業PMIに続き、本日の製造業PMIも低調となれば、ポンドは一段安が見込まれます。利上げ時期の8月の後ずれに思惑が広がるなか、引き続き内務相辞任による政局流動化への懸念もポンドの押し下げ要因です。
■主な注目材料
07:45 NZ1-3月期雇用統計
08:00 韓国4月消費者物価指数
08:00 英BRC店頭価格指数
09:30 韓国4月製造業PMI
09:30 台湾4月製造業PMI
09:30 インドネシア4月PMI
10:45 中国4月財新製造業PMI
14:00 日4月消費者信頼感
インド4月製造業PMI
15:30 スウェーデン4月製造業PMI
16:00 ポーランド4月製造業PMI
16:00 ノルウェー4月PMI製造業
16:00 トルコ4月製造業PMI
16:00 ハンガリー4月PMI
16:15 チェコ3月小売売上高
16:30 チェコ4月製造業PMI
16:55 独4月製造業PMI
17:00 ポーランド4月消費者物価指数
17:00 ユーロ圏4月 製造業PMI
17:30 英4月建設業PMI
18:00 ユーロ圏1-3月期域内総生産、3月失業率
20:00 米MBA住宅ローン申請件数
21:15 米4月ADP非農業部門雇用者数
22:00 シンガポール4月製造業PMI
南ア4月国内自動車販売
ブラジル4月製造業PMI
23:00 メキシコ4月製造業PMI
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)/政策発表
03:30 連邦準備制度理事会(FRB)議長会見
04:00 ブラジル4月貿易収支
04:00 インドネシア4月消費者物価指数
休場:バングラディッシュ、モンテネグロ、スロベニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする