ドル上げ渋り、遠いNZ利上げ

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。アメリカの金融正常化や北朝鮮の核全廃報道などを受け、ドル売りは後退する見通し。ただ、明日の雇用統計発表を前に、買いも入りづらいでしょう。一方、NZ準備銀の低金利維持への思惑から、NZドルは目先もさえない値動きとなりそうです。

北核全廃を好感も、ドル109円後半が中心

アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)は1-2日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り現行の金融政策維持を決めました。FRBは金融正常化方針を堅持する姿勢を示し、6月利上げを見込んだドル買いが入り、ドル/円は心理的節目の110円を一時回復。
ただ、政策発表に先立ち、米10年債利回りは需給見通しを背景に大きく下げていたため、ドルの上昇は110円03銭と、上昇は限定的でした。
その後は株安を嫌気したドル売りも出て、109円60銭まで失速しました。本日アジア市場は日本の憲法記念日による休場で薄商いのなか、アメリカの長期金利や株式先物を手がかりとしたもみあいを予想します。昨晩のADP雇用統計から明日の雇用統計は想定に沿った内容が見込まれ、ドル売りは弱まる見通し。また、北朝鮮が核全廃に前向きとの報道は、リスク回避の円買いをさらに後退させるでしょう。
前日アジア市場では、ドル/円が109円80銭付近で推移していたため、「節目付近での激しい攻防はあっても、110円回復は時間の問題」(ある短期筋)とみられていました。しかし、予想以上に上値は重く、欧州市場でも大台に届かず、結局NY市場でのワンタッチに終わりました。今晩は18時のユーロ圏のインフレ指標が伸び悩めばドル買いに振れやすい地合いとなるものの、引き続き上昇は小幅にとどまりそうです。

NZ準備銀は来週政策発表、低金利を維持へ

主要国中銀の金融正常化への慎重姿勢がFRBの引き締めスタンスを際立たせ、主要通貨は対ドルで押し下げられています。特にNZドルはその傾向が顕著です。NZドル/ドルは、4月中旬から半月あまりの短期間に5%超も弱含みました。足元で発表された経済指標は強弱まちまちで、10日に開催されるNZ準備銀の定例会合でも過去最低金利は維持される見通しです。政治情勢は落ち着いていますが、NZドルは買いづらい地合いが続きそうです。
■主な注目材料
10:00 NZ商品価格指数
10:30 豪3月貿易収支、同建築許可件数
12:30 タイ4月消費者信頼感
13:15 サウジアラビア4月総合PMI
13:15 UAE4月総合PMI
15:00 ロシア4月製造業PMI
15:00 ルーマニア3月生産者物価指数
16:00 トルコ4月消費者物価指数、生産者物価指数
ハンガリー2月貿易収支、3月生産者物価指数
17:00 ノルウェー中銀定例会合/政策決定
英4月サービス業PMI
17:30 香港3月香港小売売上高
18:00 ユーロ圏4月消費者物価指数、同生産者物価指数
20:00 チェコ中銀定例会合/政策決定
21:00 チリ小売売上高
21:30 米3月貿易収支、失業保険申請件数
カナダ3月貿易収支
22:00 ブラジル3月鉱工業生産
22:45 米4月サービス業PMI
23:00 米4月ISM非製造業景況指数、3月耐久財受注、製造業新規受注
休場:日本、ポーランド

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする