ドル底堅い、カナダドルに上昇余地

本日のドル/円は、底堅い値動きとなりそうです。米長期金利の低下を手がかりに調整の売りが出たものの、今晩の雇用統計が想定内となれば、金融正常化を背景とした買いは継続。主要通貨のなかでは、国内経済の拡大を受けたカナダドルが買われやすいでしょう。

慎重な主要中銀にドル買い継続

5月3日の相場を振り返ると、ドル/円は欧米市場で米10年債利回りの低下に伴って値を下げ、NY市場では一時108円93銭まで弱含みました。ユーロ圏のインフレ鈍化で欧州の長期金利が低下し、米長期金利は連動したとみられます。ドルは前週から今週にかけて109円台前半で上値の重さが意識され、連邦公開市場委員会(FOMC)後に心理的節目の110円を回復した達成感もあって、調整の売りに押されたようです。
本日は、日本が「みどりの日」の休場でアジア市場では小動きとなる見通しですが、海外市場ではアメリカの4月雇用統計が想定内の内容となれば、ドルは買い戻されると予想します。欧州中銀(ECB)や英中銀(BOE)をはじめ主要国の中銀への金融正常化期待が後退するなか、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ方針は際立ち、ドルは109円を割り込む調整を経たことで底堅さを増すとみています。
一方で、ドルの今後の上昇ペースは緩やかになるでしょう。利上げサイクルに入っているので売りづらいものの、FOMC後のワンタッチにとどまった節目の110円はレジスタンスとして意識される可能性があるためです。ドルが目先大きく値を切り上げるとすれば、トランプ外交がカギとなりそうです。ただ、北朝鮮は核放棄に前向きですが、アメリカはイラン核合意の離脱を示唆しており、この問題から目が離せません。

カナダ経済は拡大基調を維持

足元ではFRBの金融正常化が目立っていますが、カナダ銀行(中銀)も引き締め方針を堅持しており、それを背景にカナダドルは上昇基調を維持しています。今週は、毎月発表される国内総生産(GDP)の内容が示され、中銀総裁は利上げの必要性に言及。7月追加利上げへの観測が高まっていることから、回復余地はまだ十分にあるとみています。
■主な注目材料
07:00 チリ中銀定例会合/政策決定
08:00 韓国3月経常収支
09:30 香港4月製造業PMI
10:00 フィリピン4月消費者物価指数
10:45 中国4月財新サービス業PMI
13:00 マレーシア3月貿易収支
14:00 インド4月サービス業PMI
15:30 スウェーデン4月サービス業PMI
16:00 ハンガリー3月小売売上高
16:15 南ア4月総合PMI
16:30 スウェーデン3月産業新規受注
16:55 独4月サービス業PMI
17:00 ユーロ圏4月サービス業PMI
18:00 ノルウェー4月住宅価格指数
ユーロ圏3月小売売上高
21:30 米4月雇用統計
22:00 ブラジル4月サービス業PMI
    ロシア4月消費者物価指数
23:00 カナダ4月PMI
休場:日本、ラトビア

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