ドル底堅い、アルゼンチンペソに警戒

本日のドル/円は底堅い値動きが続きそうです。米4月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想下振れを受けやや売られましたが、雇用情勢は全般的に改善。金融正常化を後押しする見通しです。一方、アルゼンチンペソ安に伴う混乱に、警戒感もあるようです。

ユーロ売り継続、米雇用統計は悪化せず

5月4日の取引は、欧米の経済指標が手がかりとなりました。ユーロ圏は4月サービス業PMI改定値が下方修正、3月小売売上高も予想を下回りました。それに先立って発表されたスペインやイタリア、ドイツのサービス業PMIも軒並み低調で、昨年後半から回復基調にあった欧州経済は逆戻りし始めているようです。欧州中銀(ECB)の早期引き締め期待は後退し、ユーロは買いづらい地合いとなっています。
一方、米4月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+16.4万人(予想+19.4万人、3月+10.2万人/修正後+13.5万人)、平均時給は前月比+0.1%(予想+0.2%、3月+0.3%/修正後+0.2%)と予想を下回ったものの、失業率は3.9%(予想4.0%、3月4.1%)と節目の4%を切りました。注目すべきは広義の失業を意味するU6失業率が7.8%と、2001年以来の水準に低下しており、消費はすそ野を広げています。

ドル109円台が中心、110円は・・・

7日のアジア市場は、日本株高を背景に円売り先行。海外市場でも、10日発表の米4月消費者物価指数(CPI)の上振れ期待が広がるなか、引き続きアメリカの長期金利や株価を手がかりとした値動きとなりそうです。反面、北朝鮮がトランプ政権に対し、米朝首脳会談は圧力の成果としていることを批判し、関連報道が気になります。このため、109円台は底堅いものの、110円回復に向けては上値の重くなる展開を予想します。

アルゼンチン中銀は再利上げ、ペソは?

アルゼンチン中銀は先月末から短期間に3回も利上げに踏み切りました。アメリカの長期金利の上昇を背景に新興国通貨が軒並み売られ、アルゼンチンペソもその影響で大きく下げているためです。インフレ懸念が強まったことでドル買い/ペソ売りは加速し、引き締めが追い付いていないとみられます。10年あまりで2度もデフォルトに陥った経緯から、こちらも円買い要因として警戒されそうです。
■主な注目材料
08:30 豪4月AIG建設業指数
08:50 日銀金融政策決定会合議事録
10:30 豪4月NAB企業信頼感指数
15:00 ロシア4月サービス業PMI
独3月製造業新規受
デンマーク3月工業生産高
16:00 チェコ3月小売売上高、同鉱工業生産
16:15 スイス4月消費者物価指数
17:00 台湾4月貿易収支
17:20 インドネシア3月小売売上高
21:00 ルーマニア中銀定例会合/政策発表
22:00 メキシコ4月消費者信頼感
23:30 ブラジル4月自動車売上高
休場:韓国、インドネシア、スリランカ、アイルランド、カザフスタン、イギリス

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