ドルは売りづらい、資源通貨買いも

本日のドル/円は売りづらい展開となりそうです。米長期金利の上昇一服で積極的な買いは手控えられる見通しですが、金融正常化を背景としたドル選好地合いは継続。一方、原油価格の高値圏推移を受け、資源通貨の上昇が見込まれます。

売り買いともに限定的で小動き

5月11日の取引は、終日方向感のつかみにくい値動きとなりました。アジア市場では、午前10時ごろに109円56銭から109円19銭まで比較的大きく下げる場面がありました。ドルは今月2日と10日に110円台に水準を切り上げられなかったことや、円高方向を想定したトヨタの今期業績見通しが示されたことで、ドルの上値は予想以上に重いとみた投資家による仕掛け的な売りが強まったとみられています。
ただ、その時も値を下げると押し目買いが入り、109円台を維持。欧州中銀(ECB)や英中銀(BOE)をはじめ主要国の中銀への引き締め観測が低下するなか、ドルの選好地合いが継続しました。といっても、週末要因もあって積極的な買いは手控えられ、ドルの上昇は小幅にとどまりました。売りも買いも仕掛けにくく、足元で相関性の強まっている米10年債利回りの動向に合わせた値動きとなったようです。

原油堅調で資源通貨に脚光も

週明け14日も、同様の展開を予想します。今週はユーロ圏の1-3月期域内総生産(GDP)改定値など経済指標の発表を除き重要イベントは予定されておらず、突発的な報道がなければ動きづらい展開となりそうです。こうしたなか、NY原油先物(WTI)が1バレル=70ドル付近で堅調地合いが続いており、豪ドルや南アランド、ロシアルーブル、メキシコペソなど資源通貨に買いが入るかもしれません。
特に注目されるのはカナダドル。7日から協議が始まった北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉は「原産地規制」がネックとなり、結論は今週以降に持ち越されました。7月のメキシコ大統領選、11月の米中間選挙、来年秋のカナダ下院選と3カ国の選挙日程も絡み、交渉はやや難航しているようです。ただ、妥結した場合にはカナダ銀(中銀)の引き締め姿勢が改めて材料視され、カナダドル買いが予想されます。
■主な注目材料
08:50 日4月企業物価指数
15:00 日工作機械受注
    ルーマニア4月消費者物価指数
    スウェーデン4月失業率
15:30 インド4月生産者物価指数
16:00 トルコ3月経常収支
16:00 ハンガリー3月工業生産高
17:00 チェコ3月経常収支
21:00 インド4月消費者物価指数
    ポーランド3月経常収支
休場:ベネズエラ、コロンビア、マラウイ

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