ドル底堅い、米長期金利にらみ

本日のドル/円は底堅い展開となりそうです。節目の110円台に乗せたことで、やや買い安心感が広がるでしょう。アメリカの景気拡大や金融正常化を背景に、引き続き高水準で推移する長期金利の動向に沿った値動きとなりそうです。

ドル110円台を維持、米金利に上昇余地

前日の取引は、欧米の経済指標が材料視されました。ユーロ圏1-3月期域内総生産(改定値)は予想と速報値に一致し、決して低調ではなかったのですが、想定を上回らなかったためドル選好地合いをサポートしました。一方、その後発表されたアメリカの4月小売売上高は、前月比でコア指数も含め一部の予想を下回ったものの、底堅い内容との見方からドル買いが優勢となりました。
アメリカはヨーロッパとは対照的に景気拡大基調を維持しているとの観測が広がった、と結論づけられています。実際には、ドルはこれまで110円乗せに2度失敗し、前日もアジア市場では節目の手前で上昇を阻止されたため、経済指標をきっかけに大台を上抜けたようです。本日のドルは達成感でやや失速するかもしれませんが、上値メドとされた200日移動平均線(110円16銭)を支持線に底堅い値動きとなりそうです。

欧米経済指標を材料視、200日移動平均線は支持線に

16日の取引は、ユーロ圏4月消費者物価指数・改定値(午後6時)とアメリカの4月住宅着工件数(同9時半)、同製造業生産(同10時15分)など欧米の経済指標を手がかりに、前日と同様にドル選好地合いが続くでしょう。なお、米10年債利回りは前日、3.09%台の高水準に強含んでいます。足元は上昇が一服していますが、先高観は続いており、さらに高水準を目指せばドル買い再開の手がかりになりそうです。
ただ、金利の上昇が続く場合、拡大基調を維持するアメリカの景気に悪影響を与えるとの懸念が広がる可能性もあり、前日大きく下げた株価をさらに下押しし、株安を嫌気したドル売りの展開も考えられます。また、トランプ政権がイスラエル寄りの外交政策で首都をエルサレムと認定した問題で中東は混迷を深めており、リスク回避のドル売り/円買いに振れやすいことを念頭に置く必要もありそうです。
■主な注目材料
07:20 インドネシア4月貿易収支
08:00 韓国4月失業率
08:50 日1-3月期国内総生産
10:30 豪1-3月期労働賃金指数、同賃金物価指数
    中国4月住宅価格指数
13:30 独3月小売売上高
15:00 独4月消費者物価指数
16:00 トルコ3月工業生産
16:05 タイ中銀定例会合/政策発表
18:00 ユーロ圏4月消費者物価指数(改定値)
19:00 イスラエル1-3月期国内総生産
20:00 ザンビア中銀定例会合/政策発表
南ア3月小売売上高
米MBA住宅ローン申請件数
21:30 米4月住宅着工件数、同建築許可件数
    カナダ3月製造業出荷
22:15 米4月製造業生産、同鉱工業生産
02:00 ブラジル中銀定例会合/政策発表

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