ドル伸び悩み、円売り抑制の要因で

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。イタリア政局を嫌気したユーロ売りの地合いは一服し、ドルの押し上げ効果は弱まる見通し。また、日本経済の先行きに警戒が広がれば円売りも抑制され、ドルの上昇は小幅にとどまるでしょう。

ユーロ圏の経済指標は予想とほぼ一致

前日の海外市場では、ユーロ売り主導の展開となり、ドルは下げが限定的となり110円台を維持しました。今年3月に行われたイタリア総選挙で躍進したポピュリズム政党などが、欧州中銀(ECB)に対しイタリアの金融機関の債務免除を求めるとの観測が背景にあります。ユーロは幅広く売られ、ユーロ・ドルは昨年12月以来5カ月ぶりの安値となる1.1764ドルまで弱含みました。

ただ、同日発表されたユーロ圏の消費者物価指数(改定値)をはじめ、経済指標はユーロ構成国も含めほぼ予想と一致し、底堅い内容となりました。目先はイタリア政局への警戒は残るものの、ドル選好地合いは弱まるかもしれません。米10年債利回りは3%台の高水準が続いているためドル買い基調に変わりはありませんが、目安の3.1%台に到達したこともあり、金利先高観は縮小するでしょう。

日本経済の先行き不透明感で円売り後退も

ところで、外為市場関係者の間では、電機メーカーの大規模な人員削減計画やメガバンクの本業収益の悪化などが話題になっているようです。16日に発表された日本の1-3月期国内総生産がマイナス成長となったことを受け、ある短期筋は「株価には表れていないものの、日本経済は悪化している」と指摘。先行きについても「不透明感が広がっているので円売りは進めづらい」と話しています。

また、北朝鮮が前日、韓国との閣僚級協議を一方的かつ突然中止したことも、波紋を広げています。北朝鮮は来月の米朝首脳会談の中止を打ち出す可能性から、朝鮮半島の非核化期待を背景とした円売りは後退する見通しです。本日は日本株高や米長期金利の高水準での推移などによりドル/円は底堅いものの、上昇は小幅にとどまりそうです。

■主な注目材料
07:00 ポーランド中銀定例会合/政策発表
07:45 NZ1-3月期生産者出荷価格、同生産者仕入価格
08:50 日3月機械注文
09:30 シンガポール4月貿易収支
10:30 豪4月雇用統計
13:00 マレーシア1-3月期国内総生産、同経常収支
13:30 独4月失業率
17:30 香港4月失業率
18:00 ユーロ圏3月建設支出
19:00 インドネシア中銀定例会合/政策発表
21:30 米失業保険申請件数、5月フィラデルフィア連銀製造業指数
01:00 エジプト中銀定例会合/政策発表
04:00 メキシコ中銀定例会合/政策発表
05:00 アルゼンチン4月小売売上高
休場:ノルウェー

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