ドル上げ渋り、週末の調整が重石

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。アメリカの長期金利が高水準に達したほか、イタリア政局でユーロが買いづらいため、ドル選好地合いの継続で111円を目指す展開。ただ、週末の持ち高調整が広がればドルの上昇は抑えられるでしょう。

米長期金利にらみ、111円が視野に

前日の取引では、ドルはアジア市場で110円07銭まで下げた後、110円30銭付近でもみあいが続いていました。ところが、夕方以降に米10年債利回りの上昇を手がかりに一段高となり、チャート上の上値メドとみられていた110円84銭まで強含みました。同利回りとの相関性の強さが改めて示されました。5月フィラデルフィア連銀製造業指数の上振れで、景気拡大基調が確認されたことも支援要因でした。
イタリアのポピュリスト政党などが欧州中銀(ECB)に対し金融機関の債務免除を求めるとの観測から、ユーロは引き続き買いが入りにくいでしょう。また、米10年債利回りが3.11%台と依然として高水準で推移しており、ドル選好地合いは継続。ドルは18日早朝の時点でも110円80銭付近と高値圏を維持しているため、本日はあと20銭程度上昇して111円を付けにいく値動きとなるかもしれません。

来週は材料難、米利上げ加速に思惑

ただ、前日の米株安を受けた日本株安で、本日のアジア市場で円売りは限定的でしょう。欧米市場では、ハト派で知られるブレイナード連邦準備制度理事会(FRB)理事の発言がドル売りを誘発しそうです。また、来週は23日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月1-2日開催分)ぐらいしか注目材料が見当たらず、週末の調整による売りが見込まれます。金利の上昇を除けばドル買い材料は乏しいといえます。
テクニカル上では、一目均衡表の基準線の上向きが続くなど、基調としての上昇トレンドが示されています。週明け以降に111円台にしっかり乗せれば、今年最高値の113円38銭(1月8日)まであと2円あまり。6月は12-13日開催のFOMCで利上げが織り込まれつつある反面、12日の米朝首脳会談に向けリスク要因への警戒が広がりそうです。そう考えると、目先のドルの上昇余地はそれほど大きくないかもしれません。
■主な注目材料
08:30 日4月消費者物価指数
15:00 独4月生産者物価指数
16:00 チェコ4月生産者物価指数
17:00 ユーロ圏3月経常収支
20:30 チリ1-3月期国内総生産
21:30 カナダ4月消費者物価指数、3月小売売上高
22:00 モーリシャス銀行(中銀)定例会合/政策発表
ロシア4月鉱工業生産、生産者物価指数

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