ドル底堅い、引き続き米金利にらみ

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。米長期金利が高水準を維持できれば、ドルは前週同様111円台に乗せる見通し。イタリア金融機関の債務問題を受けたユーロ売りも、引き続きドル買い地合いの支援材料となるでしょう。

ユーロ売り継続、原油決済通貨への切り替え阻止

前週末のドル/円は、今年1月以来、4カ月ぶりに111円台を回復しました。アジア市場で米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買いが継続。109円台から110円台への上昇の時と異なり、111円付近の売りに押されても売りに対して食い下がる値動きとなりました。なお、NY市場では米長期金利が低下基調となり、ドルは週末に伴う持ち高調整で110円61銭まで下げる場面もありました。
18日は、「五つ星運動」などポピュリスト政党が欧州中銀(ECB)にイタリアの金融機関の債務を求めるとの観測から、ECBの金融政策への影響を警戒したユーロ売り主導の展開となりました。また、トランプ政権は前週、イラン中銀総裁などをテロ活動を支援したとして制裁を決定。イランは石油決済通貨をドルからユーロに切り替える考えを示していましたが、それを阻止する動きがユーロ売りを支援したかもしれません。

110円台は押し目買いも、ドル高けん制に警戒

ユーロ買いの材料は依然として乏しく、引き続きドル選好地合いが見込まれます。大方の市場参加者による想定レンジは切り上げられたもようで、ドルは110円から大きく値を下げる展開は想定しにくく、米10年債利回りが3%台の高水準を背景としたドルの上昇基調は続きそうです。週明け21日は、日本株安で円買いは期待しにくいものの、米中貿易摩擦の回避を手がかりにドル買戻しが先行すると予想します。
今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中銀(ECB)理事会の議事要旨の公表が注目されます。欧米の金利差でユーロ売り/ドル買いが強まれば、ドル/円の押し上げ要因となりそうです。一方で、トランプ政権のドル安を前提とした政策を考慮すると、FRB当局者によるドル高けん制が想定され、足元のドル高は抑えられる可能性もあります。円買いポジションの増加もドルの重石となるでしょう。
■主な注目材料
06:00 韓国4月生産者物価指数
07:45 NZ1-3月期小売売上高
08:00 英ライトムーブ住宅価格指数
08:50 日4月貿易収支
11:30 タイ1-3月期国内総生産
17:00 ポーランド4月生産者物価指数、同工業生産高
17:20 台湾1-3月期経常収支
17:30 香港4月消費者物価指数
21:30 米4月シカゴ連銀景気指数
22:00 ロシア生産者物価指数
00:00 ブラジル実質雇用者数
休場:コートジボアール、モンテネグロ、スイス、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、ノルウェー、デンマーク、アイスランド、カナダ、チリ

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