ドル上げ渋り、資源通貨買いは継続

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。欧州通貨が買いづらいなか、米長期金利が高水準を維持できれば、ドル選好地合いが継続する見通し。ただ、材料難のため、引き続き原油高を背景に資源通貨の買いが入りやすい地合いとなるでしょう。

米長期金利にらみ、アジアは日経平均も

週明け21日の取引は、前週末までワシントンで開催された米中貿易協議で、両国の通商問題における対立は一応回避されたことが好感されました。結果を受け、アジア市場では日経平均株価が2万3000円の大台を回復し、リスク選好的な円売りがドル/円を再び111円台に押し上げました。また、米10年債利回りが3.08%台を回復した場面でドルは111円39銭まで値を切り上げました。
一方、イタリアの新政権は欧州連合(EU)に否定的な姿勢を打ち出す見通しとなり、欧州中銀(ECB)の金融政策に悪影響との思惑からユーロが売られました。ポンドやスイスフランを含め欧州通貨売りが強まったことも、相対的なドル買いにつながりました。ただ、NY市場では株高に振れたものの、米10年債利回りは3.07%台から3.05%台に低下したことから、ドルは大引けにかけて111円を割り込みました。

原油一段高、資源高がクロス円をけん引

22日もおおむね前日と同様の展開になりそうです。イギリスのインフレ公聴会で、英中銀(BOE)当局者から国内経済にポジティブな発言が聞かれれば、前週から大きく下げたポンドは買戻しが入るかもしれません。といっても、利上げ時期の前倒しは想定できず、買戻しは限定的でしょう。米10年債利回りはなお3%台の高水準を維持し、ドル買いは継続。ただ、材料が乏しく上昇は小幅にとどまるでしょう。
ドル以外では、米原油先物ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が1バレル=72ドル台に水準を切り上げており、カナダドルや豪ドル、ロシアルーブル、ノルウェークローネ、南アランドなどの上昇が見込まれます。これらのうち、カナダドルは今月の連休明けから対円で約3.5%も強含んでいます。カナダ銀行(中銀)の金融正常化が背景にあり、カナダドルは目先も上昇基調が続くとみられます。
■主な注目材料
16:00 ナイジェリア中銀定例会合/政策決定
16:30 スウェーデン4月失業率
17:00 台湾4月失業率
サウジアラビア消費者物価指数
17:00 ユーロ圏4月鉱工業生産
18:00 英インフレ報告公聴会
19:00 英5月CBI産業受注動向
19:00 イスラエル3月工業生産高
21:00 ハンガリー中銀定例会合/政策決定
カナダ3月卸売売上高
22:00 メキシコ3月小売売上高
22:00 ロシア4月失業率、小売売上高
23:00 米5月リッチモンド連銀製造業指数
04:00 アルゼンチン3月経済活動
休場:韓国、香港、モンテネグロ

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