ドル底堅い、米引き締め方針に期待継続か

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。ヨーロッパ経済の回復が遅れる一方、アメリカの引き締め方針が期待され、ユーロ売り/ドル買いが続く見通し。ただ、米国債入札への思惑で、引き続き長期金利の動向に振らされる展開となりそうです。

欧州通貨売りがドルをサポート

22日の取引は、ドル/円は110円80銭から111円18銭までの狭いレンジ内でもみあう展開となりました。アジア市場の終盤には111円10銭台に値を切り上げる場面もありましたが、米10年債利回りの3.05%から3.08%の動向に沿った値動きが目立ちました。全般的に手がかりが乏しいなか、方向感のつかみづらい地合いで、ドルを買い続けるかどうか、市場の迷いを反映した値動きと言えるでしょう。
また、イタリアのポピュリスト政党による連立政権が財政拡張路線を強めるとの警戒が広がり、ユーロ売りは継続。市場参加者は今後の情勢を見極めようと、ユーロ/ドルはこのところ1.17ドル台で売り買いが交錯しているようです。ただ、本日発表されるユーロ圏の製造業PMIなど経済指標はいずれも前回並みかそれ以下と予想され、引き続きユーロ売りがドルを押し上げる値動きとなりそうです。

米FOMC議事要旨はややタカ派か

今晩の注目は、連邦準備制度理事会(FRB)が5月1-2日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨。会合後の声明では、雇用情勢の力強さを背景に物価は目標通り緩やかに上昇するとの見方が示され、金融正常化の方針は堅持されました。そうした見解を受け、ドル/円は一時110円台を回復しました。主要国の中銀が引き締め方針をいったん緩めるなか、足元もドル買いが続く拠り所となっています。
FOMCは、最もハト派寄りのブレイナードFRB理事が利上げに前向きな姿勢を示していることからも、総体として引き締めには前向きのようです。ただ、今晩公表される議事要旨には、労働市場にはスラックがあるといった慎重な意見も盛り込まれているとみられ、今年あと3回の利上げを確約するような内容は想定しづらいでしょう。国債入札への思惑を背景とした長期金利の動向が引き続き手がかりとなりそうです。
■主な注目材料
09:30 日5月製造業PMI
10:30  豪6月Westpac消費者信頼感指数
13:00 マレーシア4月消費者物価指数
13:30 日3月全産業活動指数
13:30 ノルウェー4-6月期消費者信頼感
14:00 シンガポール4月消費者物価指数
15:00 独1-3月期国内総生産
デンマーク5月消費者信頼感
16:00 トルコ5月消費者信頼
16:30 独5月製造業PMI、同サービス業PMI
17:00 台湾4月鉱工業生産
17:00 ポーランド4月小売売上高
17:00 ユーロ圏5月製造業PMI、同サービス業PMI
17:00 南ア4月消費者物価指数
17:30 英4月消費者物価指数、同生産者物価指数、小売物価指数、ハリファックス住宅価格指数
20:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
21:00 ブラジル5月消費者物価指数
22:00 メキシコ1-3月期国内総生産、3月経済活動
22:45 米5月製造業PMI、サービス業PMI
23:00 米4月新築住宅販売戸数
23:00 ユーロ圏5月消費者信頼感
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
04:00 アルゼンチン4月貿易収支
休場:ジャマイカ

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