ドル下げ渋り、週末要因で買戻しも

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。市場センチメントの悪化で、リスク回避的な円買いが先行する見通し。ただ、引き続き欧州通貨などは買いづらいため、週末でもあり米国債の需給動向によってはドルの買戻しが見込まれます。

米朝会談中止を消化、様子見ムードも

24日の取引は、アメリカのトランプ大統領による政策運営への懸念が市場センチメントを悪化させ、ネガティブな展開となりました。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はタカ派的な内容と市場では受け止められたのに、ドルが110円台を維持できなかったことも目先の値動きに不透明感が広がりました。そこへ、米朝首脳会談の中止が欧米市場で伝わり、ドル・円は一時108円96銭まで弱含んでいます。
25日も、米朝会談の中止を手がかりに、地政学リスクを意識した円買いに振れやすい展開となりそうです。6月12日にシンガポールで予定されていた史上初の会談に向け、両国による足元の非難の応酬はけん制の一環とみられていたので、中止はネガティブ・サプライズとなって影響は続くでしょう。今後の北朝鮮の出方次第で状況が変わる可能性はありますが、円売りはいったん収束するとみられます。

米長期金利にらみ、109円台維持に期待

本日は重要イベントが予定されておらず、欧米の国債利回りや株価が手がかりとなりそうです。市場心理は悪化した状態が続いているため、安全資産が買われる展開となるでしょう。米国債の買いが強まれば長期金利は低下するため、それに連動してドルが一段安となる見通し。ただ、前日の欧州市場のように、需給によって米10年債利回りが3%台に持ち直せば、ドルは110円に向け回復が見込まれます。
また、前日公表された欧州中銀(ECB)理事会の議事要旨から、物価の上昇が依然として弱いとの見方で一致。イタリアの新政権発足で財政拡張に前向きな政党の連立参加も警戒されており、引き続きユーロ売り/ドル買いに振れやすいでしょう。連邦準備制度理事会(FRB)は6月を含めあと3回の利上げを実施するとの観測もあり、週末の買戻しを予想します。ドルが110円付近まで持ち直せば、週明け以降の上昇につながるとみています。
■主な注目材料
08:30 日5月東京消費者物価指数
09:00 シンガポール1-3月期国内総生産、4月鉱工業生産
15:00 ノルウェー3月失業率
16:15 スイス1-3月工業注文
17:00 台湾1-3月期国内総生産
独5月IFO景況指数
ポーランド4月失業率
17:30 英1-3月期国内総生産
20:30 トルコ5月設備稼働率
21:30 米4月耐久財受注
22:00 メキシコ4月貿易収支
23:00 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数
23:30 メキシコ1-3月経常収支
休場:ヨルダン、レバノン、ジンバブエ、ザンビア、エクアドル、アルゼンチン

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