ドル小じっかり、ユーロ売り継続か

本日のドル/円は小じっかりとなりそうです。イタリアやスペインの政治情勢への懸念から、ユーロが売られやすい地合いは継続。アメリカの景気拡大基調が維持されれば相対的なドル買いに。一方、米朝首脳会談は日本の政治情勢への影響も見込まれます。

欧州政治リスク再燃

5月28日はイギリスのスプリング・バンクホリデー、アメリカのメモリアル・デーでそれぞれ休場となり、取引は低調でした。そうしたなか、イタリアとスペインの政治情勢がクローズアップされました。イタリアでは、財政拡大に前向きなポピュリズム政党の連立政権が大統領の判断で組閣は困難となり、欧州中銀(ECB)の金融政策への悪影響を見込んだユーロ売りはいったん巻き戻されました。
しかし、早ければ9月にも再選挙が実施される見通しとなり、ポピュリズム政党の勢力拡大への警戒からユーロ売りに振れやすくなっています。また、スペインでは首相の不信任決議の行方が注目されます。与党・国民党の議員による汚職事件が発端ですが、大連立を組む社会労働党の協力で決議は否決されるかもしれません。ただ、社会労働党が連立を組み替える可能性も浮上しており、新たなユーロ売り要因となっています。

米朝会談で安倍政権は?

こうしたユーロ圏の政治情勢を受け、本日もユーロ売り先行となりそうです。ユーロ/ドルが弱含めばドル選好地合いに振れ、ドル/円は小幅に押し上げられるでしょう。ただ、ユーロ/円との相関性が強まれば、ドル/円は下押しされる見通し。米消費者信頼感指数の堅調な内容を受け、好景気を背景としたドル買いが見込まれます。反面、週末にかけて雇用統計など重要経済指標が予定され、ドル買いは慎重になりそうです。
ところで、日本では国会で森友・加計学園問題に関する安倍首相への追及が続いています。財務省を中心とした公文書改ざんは憲政史に残る「事件」ですが、来年7月の参院選まで国政選挙が予定されていないため、現在の与野党の力関係から安倍首相を退陣させることは困難です。国内メディアによる調査でも内閣支持率は30%程度を維持しており、自民党内からも退陣論は広がりを欠いています。
ただ、報道によると、トランプ・金会談に韓国の文在寅大統領が参加するほか、同じタイミングで中国の習近平国家主席が両首脳と会談する可能性があります。つまり、冷戦構造の終えんに他ならず、冷戦構造を大前提とした安倍政権が宙に浮いてしまいます。現時点で、自民党総裁選での3選の可能性はかなり高いとみますが、米朝会談をきっかけに支持率が低下すれば総裁の交代に現実味が増すかもしれません。
■主な注目材料
06:00 韓国5月消費者信頼感
08:30 日4月失業率、有効求人倍率
15:00 スイス4月貿易収支
21:00 ブラジル4月全国家計調査
23:00 米5月消費者信頼感
23:30 米5月ダラス連銀製造業活動指数
休場:インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ

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