ドル底堅い、米金利やユーロにらみ

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。世界的な貿易戦争への懸念が、ドルの押し下げ要因となる見通し。ただ、アメリカの景気拡大観測を背景に長期金利が上昇し、ドルをけん引。一方で、ユーロが買い戻されればドルは上げ渋る展開を予想します。

強まる米長期金利との相関性

6月4日の取引を振り返ってみると、ドル/円はアメリカの10年債利回りに沿った値動きとなり、相関性が強まった印象です。アジア市場ではもみあい、欧州市場で109円37銭まで下げた後、NY市場で109円85銭まで値を切り上げました。ユーロ/円に連れ高した一方、ユーロ/ドルの上昇局面ではドル売りに振れる場面もあり、ドルは有力な買い手がかりが乏しい地合いが目立ちました。
本日も同様の展開となりそうです。1日に発表された米5月雇用統計のうち、広義の失業を意味するU6失業率の低下は国内経済のすそ野の広がりを裏づけられました。連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め回数の増加への期待で安全資産の米国債は売られ、長期金利の上昇基調によりドルは買いやすい見通し。5日早朝の取引では、すでに心理的節目の110円に接近しています。

米FOMCまではドル売りは慎重に

本日のアジア市場では日本株高を背景に円売りが先行し、ドルは110円台回復が見込まれます。欧州市場ではユーロ圏の4月小売売上高が強い内容となり、ユーロ/ドルが強含む展開となればドル/円の重石となるかもしれません。その後、NY市場でアメリカの5月ISM非製造業景況感指数や4月JOLT求人件数の上振れを手がかりに、ドルは買いが入りやすい地合いとなりそうです。
ただ、米中貿易戦争や欧州政治情勢の混乱などへの警戒も根強く、ドルの上昇は抑えられると予想します。今後の日程をみると、米朝首脳会談や連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントが集中する12日までは金融政策に直接影響する経済指標の発表は予定されておらず、ドル売りは慎重になる公算です。逆にいえば、底堅い反面、上値の重さも意識されるでしょう。
■主な注目材料
08:00 韓国4月経常収支
    英5月BRC小売売上
08:30 豪5月AIGサービス業指数
08:30 日4月家計支出
09:30 香港5月製造業PMI
10:00 フィリピン5月消費者物価指数
10:30 豪1-3月期経常収支
10:45 中国5月財新サービスPMI
13:00 マレーシア4月貿易収支
13:15 サウジアラビア5月総合PMI
UAE5月総合PMI
13:30 豪準備銀定例会合/政策発表
14:00 インド5月サービス業PMI
15:00 ロシア5月サービス業PMI
15:30 スウェーデン5月サービス業PMI
16:00 チェコ4月小売売上高
ハンガリー1-3月期国内総生産、4月小売売上高
16:15 南ア5月経済PMI
16:30 スウェーデン4月産業新規受注
16:55 独5月サービス業PMI
17:00 台湾5月消費者物価指数、同生産者物価指数
ユーロ圏5月サービス業PMI
17:30 英5月サービス業PMI
18:00 ノルウェー5月住宅価格指数
ユーロ圏4月小売売上高
18:30 南ア1-3月期国内総生産
21:00 ブラジル4月鉱工業生産
21:30 カナダ1-3月期労働生産性
21:55 米レッドブック
22:00 メキシコ5月消費者信頼感
22:00 ロシア消費者物価指数
22:45 米5月サービス業PMI
23:00 米5月ISM非製造業景況感指数、4月JOLT求人
未定 世界乳製品取引価格指数
休場:デンマーク

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