ドル伸び悩みか、110円意識も材料難

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にドル売りを仕掛けづらく、需給バランスで節目110円を上抜ける見通し。ただ、材料が乏しいなか、米長期金利やユーロの動向はドルの押し下げ要因になると予想します。

イタリア政局に警戒続く

6月5日の取引は、ドル/円の上値の重さが目立ちました。アジア市場の早朝の時点で心理的節目110円まであと10銭程度に迫っていたので、時間の問題とみていましたが、ドルは109円90銭台で上昇を阻止され、110円に到達したのは午後になってからでした。しかも、ワンタッチにとどまり、NY市場では109円47銭まで押し下げられています。改めてその水準の売り圧力の強さが示されました。
もっとも、ドルはユーロやアメリカの10年債利回りに沿った値動きに変わりはありません。イタリアのコンテ新首相は欧州連合(EU)離脱の可能性を否定すると、欧州中銀(ECB)の早期引き締め期待の再燃からユーロ・ドルが上昇。その影響でドルが押し下げられる場面がありました。また、新政権はやはり財政拡大につながる政策を推進する構えで、安全資産の米国債が買われ、長期金利の低下を受けドル売りが強まりました。

米長期金利とユーロを注視

本日も前日と同様の展開となる見通しです。前日はアメリカのISM非製造業景況感指数の堅調な内容が景気拡大基調の継続を裏づけ、長期金利や株価の上昇を支援しましたが、今晩の海外市場は前日よりもさらに材料が乏しい状況です。引き続き連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化を前提としたドル買いが基本スタンスですが、ユーロと米長期金利の動向によっては小幅に下げる可能性がありそうです。
6日はオーストラリアの1-3月期国内総生産スイスの消費者物価指数が材料視され、クロス円がドル/円をけん引するかもしれません。ただ、明日のユーロ圏域内総生産を控え、積極的な動きは手控えられるでしょう。また、トルコ中銀は24日に投開票が予定される大統領に向け、明日最後の定例会合を開催します。政策金利を引き上げない場合、経済の先行きを懸念したリラ売りが強まるとみられ、新興国通貨への波及が警戒されそうです。
■主な注目材料
09:00 日4月平均給与所得
コロンビア5月消費者物価指数
10:00 NZ商品価格指数
10:00 インドネシア5月消費者信頼感指数
10:30 豪1-3月期国内総生産
16:00 チェコ4月鉱工業生産、同貿易収支
ハンガリー4月工業生産高
16:15 スイス5月消費者物価指数
18:00 インド準備銀定例会合/政策発表
ノルウェー5月住宅価格指数
18:30 南ア5月企業マインド
20:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
21:30 米4月貿易収支、1-3月期非農業部門生産性
21:30 カナダ4月建設許可件数、同貿易収支
22:00 メキシコ3月全体設備投資
23:00 カナダ5月IveyPMI
休場:韓国、スウェーデン

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