ドル下げ渋り、G7不調もイベントにらみ

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。週末の主要7カ国首脳会議(サミット)は通商面でアメリカと他の参加国が対立し、今後の貿易戦争は回避できない状況。ただ、今週の重要イベントに向け様子見ムードが広がり、ドル売りは慎重になるでしょう。

週明け早朝はNY終値をやや下回る

報道によると、サミットでは主要議題となった貿易問題でアメリカによる鉄鋼・アルミ製品の輸入制限を6カ国が批判したのに対し、トランプ大統領は巨額の貿易赤字を受け入れることはできないと反論。トランプ大統領は力による政策運営を曲げておらず、一方の欧州連合(EU)は7月からアメリカに対し報復関税を導入する方針で、両者の貿易戦争は回避できない状況になりつつあります。
ドル/円は3月以降の回復トレンド継続かドル売りへの逆戻りか、どちらに振れても不自然ではありません。ただ、今週は、史上初の米朝会談と日米欧の中銀による政策決定という重要イベントが待ち構えています。11日早朝の取引で、ドルは9日NY終値109円51銭を下回るものの、同安値109円20銭を上回って推移。12-13日の米朝会談で波乱がなければ円売りが見込まれるため、本日は様子見ムードとなりそうです。

米利上げ増観測がドル売り抑止

12-13日の連邦公開市場委員会(FOMC)が意識され、それがドル売りの抑止力となる見通し。政策金利の引き上げはほぼ確実視され、金融正常化方針を目先も維持できるかが注目されています。足元の堅調な経済指標から引き締めの回数が市場コンセンサスの3回から4回になるとの期待が膨らんでいます。ただ、欧州政治情勢などリスク要因に言及した場合には、貿易戦争を懸念した円買いも加わる可能性があります。
米朝会談に関連し、韓国ウォンは対ドルで底堅い値動きを維持しています。FOMCを前にドル買いに振れやすいものの、南北問題の解決をにらんだウォン買いは継続し1065-1075ウォンでもみあう見通しです。一方、午後4時発表のトルコ1-3月期国内総生産や4月経常収支、同10時のメキシコ4月鉱工業生産などが弱い内容となり、新興国通貨安連鎖の引き金にならないか注視されるでしょう。
■主な注目材料
07:45 NZ1-3月期製造業売上高
08:50 日4月機械受注
13:00 マレーシア4月鉱工業生産
15:00 独5月生産者物価指数
15:00 日工作機械受注
デンマーク5月消費者物価指数、4月貿易収支
ノルウェー5月消費者物価指数
ルーマニア4月貿易収支
16:00 チェコ5月消費者物価指数
トルコ4月経常収支、1-3月期国内総生産
17:00 ユーロ圏5月生産者物価指数
17:30 英4月貿易収支、建設生産高、鉱工業生産、製造業生産
22:00 メキシコ4月鉱工業生産
22:00 ロシア4月貿易収支
休場:オーストラリア、インドネシア、コロンビア

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