ドル伸び悩み、米朝会談後はFOMC見極め

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。史上初の米朝首脳会談は北朝鮮の非核化に向けた動きが織り込まれ、結果を受けた円売りは想定内となる見通し。その後は連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めようと、様子見ムードが広がるでしょう。

北朝鮮の非核化期待で円売り継続

週明け6月11日の取引は、109円30銭台で寄り付いた後、12日の米朝首脳会談での「成功」を見込んだ株買い/円売りが強まり、アジア市場で節目の110円を回復しました。欧州市場ではユーロ/ドルの上昇で小幅に下押しされる場面はあったものの、NY市場では110円11銭まで強含み、110円台を維持したまま引けました。12日も期待継続で早朝から円売りが先行し、111円台が意識されています。
注目の米朝首脳会談は日本時間午前10時からアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による会談が始まり、昼食を経て午後5時にトランプ大統領が記者会見し、内容を説明する予定です。核兵器や関連施設の「完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄」(CVID)にこぎ着けるか、さらに朝鮮戦争の終結宣言まで踏み込めるかが焦点。日中は報道を手がかりにある程度円売りが進むでしょう。

FOMCは慎重姿勢ならドル買い後退か

米朝会談を注視しながらも、市場は次の重要イベントであるFOMCに関心が移りつつあります。今年2回目の政策金利引き上げはほぼ確実視され、今後の金利見通しなどから9月と12月にも引き締め方針が堅持されるか注目されます。最もハト派のブレイナード連邦準備制度理事会(FRB)理事はブラックアウト直前の講演でイタリアの政治リスクに言及し、今回の会合でも慎重な見解を示すかもしれません。
FOMC後の声明にそうした意見が反映されれば、ドル買いはそれほど強まらない見通しです。イタリアのトリア経済・財務相は前日、ユーロ離脱の可能性を否定していますが、一方でユーロ圏は経済指標の下振れも目立っているので、FOMCは強気一辺倒というムードでもなさそうです。FRBの金融正常化方針に変わりはないものの、本日は見極める展開になると予想します。
なお、ドル買い基調のなか、米朝首脳会談の内容を受け韓国ウォンがどこまで値を切り上げるか、という点も注目されそうです。
■主な注目材料(日本時間)
07:45 NZ5月電子カード小売り販売数
08:50 日5月企業物価指数
10:00 米朝首脳会談
10:30 豪4月住宅ローン件数、5月NAB企業信頼感指数
13:00 マレーシア月失業率
13:30 日4月第三次産業活動指数
14:00 シンガポール4月小売売上高
15:00 ルーマニア5月消費者物価指数、4月鉱工業生産
17:00  トランプ米大統領記者会見
17:30 英4月雇用統計
18:00 独6月ZEW景況感指数
20:30 インド4月鉱工業生産、5月消費者物価指数
21:55 レッドブック
休場:インドネシア、フィリピン、ロシア、コートジボアール

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする