ドルは伸び悩み、貿易戦争懸念が重石

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)による金融正常化方針を背景にドル買い基調は継続の見通し。ただ、前週末の主要7カ国首脳会議(サミット)での貿易面での摩擦がドルの重石になるとなるでしょう。

関心は米朝会談からFOMCへ

6月12日の取引は、米朝首脳会談を消化する展開となりました。その前日からトランプ大統領の成功を約束するような強気なツイートを背景に円売りが進んでおり、ドルは110円を回復。米朝会談での内容はともかく、両首脳の友好ムードを確認されると利益確定売りが強まりました。ただ、市場の関心は米朝から連邦公開市場委員会(FOMC)や貿易問題に移り、ドルは110円半ばで上昇を阻止されています。
本日はFOMC後の声明とパウエルFRB議長記者会見が注目されます。今回会合では今年2回目となる政策金利引き上げがほぼ確実視され、金利見通しなどで年内はあと2回の利上げが可能となるかを探る展開となりそうです。前日発表されたアメリカの5月消費者物価指数が金融当局の目標値や前回よりも強く、タカ派姿勢への期待から、ドルは抵抗線として意識されていた110円50銭を13日早朝に一時上抜けました。

通商摩擦への懸念再燃か

パウエル議長がFOMC後の記者会見を今後は毎回行うとの報道も、FRBの利上げペース加速の観測を後押しています。13日はこうしたアメリカの引き締めモードをメーンシナリオとすれば、当然次の節目である111円台を目指す展開となるでしょう。ただ、米朝会談の後に行われたトランプ大統領の記者会見で、後半は貿易面に関する質問が集中するなど引き続き関心の高さをうかがわせました。
やはりサミットでアメリカと他の参加国が通商政策をめぐり対立したインパクトは大きく、目先もその問題は折に触れ蒸し返され、円売りを抑制しそうです。FOMCの後は欧州中銀(ECB)理事会(14日)、日銀金融政策決定会合(14-15日)が続くので極端な動きは想定しづらいものの、本日のドル/円はFRBの政策決定を手がかりに111円を回復し、その水準を維持できるか注目されます。
■本日の注目材料
09:30 豪6月Westpac消費者信頼感指数
11:30 シンガポール1-3月期失業率
16:00 トルコ4月工業生産
16:00 ハンガリー4月工業生産高
16:15 スイス1-3月期工業注文
16:15 チェコ4月経常収支、5月生産者物価指数
17:30 英5月消費者物価指数、小売物価指数、生産者仕入価格
18:00 ユーロ圏4月鉱工業生産
19:00 イスラエル貿易収支
    ナミビア中銀定例会合/政策発表
20:00 カタール消費者物価指数
南ア4月小売売上高
米住宅ローン申請件数指数
20:55 アイスランド中銀定例会合/政策発表
21:00 ポーランド4月経常収支
ブラジル4月小売売上高
21:30 米5月生産者物価指数
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)/政策発表
03:30 米FRB議長記者会見
休場:韓国、インドネシア

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