ドルは底堅い、トルコリラに警戒も

本日のドル・円は底堅い値動きとなりそうです。重要イベント通過でリスク要因が後退するなか円売り先行となり、ドルは下げづらく111円を目指す見通し。ただ、引き続き貿易戦争が重石となるでしょう。また、大統領選を控えたトルコリラの値動きも警戒されます。

材料不足で111円定着は困難か

6月15日の取引は、ドル/円はアジア市場で110円90銭まで上昇したものの、日銀金融政策決定会合の後はアメリカの長期金利低下を手がかりに利益確定売りに押され、110円39銭まで弱含みました。その後の海外市場ではもみあいが継続。米朝首脳会談のほか、連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中銀(ECB)、日銀の政策発表といった重要イベントを消化する展開となりました。
週明け18日は、材料が乏しいなか長期金利や株価にらみながら、ドルは方向感のつかみにくい値動きを予想します。早朝の取引でアメリカの10年債利回りは、前週末の2.89%台から2.92%台まで持ち直しており、ドルは110円半ばで下値は堅そうです。節目の111円を目指す展開に変わりはないものの、アメリカを中心とした通商摩擦への懸念が重石となり、引き続き売り買いの交錯しやすい地合いでしょう。

週末のトルコ大統領選に警戒も

今週はFRBやECBの当局者による発言の機会があり、金融政策に関する見解が材料視されそうです。一方、6月24日投開票のトルコ大統領選・議会選(ダブル選)に向け、新興国通貨に思惑が広がるとみられます。選挙戦終盤は野党第1党の共和人民党(CHP)から出馬したインジェ氏が通貨リラの史上最安値更新による経済の悪化でエルドアン大統領への批判を展開し、支持を広げていると伝えられます。
エルドアン氏は、昨年6月から7月に野党の呼びかけでかけて行われた「正義の行進」のトラウマから、選挙の前倒し実施を決断しました。しかし、国内経済に先行き不透明感が急速に広がり、「1強」が揺らいでいるようです。本日午後4時に発表されるトルコ失業率は、引き続き2ケタ台の高い失業率が嫌気され、エルドアン続投への警戒でトルコリラ売りが再開しないとも限りません。
■主な注目材料
06:00 韓国5月輸入物価指数
08:00 英ライトムーブ住宅価格指数
08:50 日5月貿易収支
09:45 シンガポール貿易収支
16:00 チェコ5月生産者物価指数
トルコ失業率
17:00 ポーランド5月雇用成長
22:00 ロシア1-3月期国内総生産
23:00 米6月NAHB住宅市場指数
休場:台湾、中国、香港、インドネシア、イラク、オマーン、パレスチナ

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