ドルは上値が重い、利上げ継続も材料不足

本日のドル/円は上値の重い値動きとなりそうです。連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め方針維持を背景にドル選好地合いは継続の見通し。ただ、貿易摩擦への懸念が強まるなか決め手となる手がかりは乏しく、上昇は限定的となるでしょう。

消去法的なドル買い中心

6月18日の取引は、狭いレンジ内で方向感のつかみづらい値動きとなりました。ドル/円は、NY市場で高安21銭、日中を含めても37銭の値幅にとどまっています。アジア市場では、早朝に大阪北部を震源とした地震があり、1995年の阪神大震災や2011年の東日本大震災の後の強烈な円高が想起されたものの、市場機能が失われるほどの被害は確認されていないため円高はそれほど進みませんでした。
足元では、ドイツの政局リスクや欧州中銀(ECB)の利上げ時期後退などで、ユーロ買いは後退。石油輸出国機構(OPEC)総会を控え、資源通貨にも買いは入りづらい地合いとなっています。反面、NY連銀総裁に就任したウィリアムズ前サンフランシスコ連銀総裁やボスティック・アトランタ連銀総裁などFRB内では慎重派と位置づけられる当局者が引き締め継続に前向きな見解を示しており、目先もドル買いを誘発しそうです。

週末にかけて動意か

引き続き、アメリカのトランプ政権による保護主義的な貿易スタンスで米中や米欧の通商摩擦に懸念は広がり、早朝は110円50銭付近から110円20銭付近まで下げています。ただ、主要通貨のなかで中銀が金融正常化を進めるドルの消去法的な買いは続き、目先111円を目指す展開に変わりはなさそうです。本日も材料難のなか、ドル/円は株価や長期金利の動向に振らされ、トレンドの出にくい展開となりそうです。
今週は、21日夜の英中銀金融政策委員会(MPC)による政策決定と22日夜のOPEC総会の方針が材料視される見通し。英中銀は現行の金融政策は据え置くものの、引き締めスタンス維持により、ポンド売りは限定的とみています。一方、OPEC総会での減産緩和はあいまいな調整でも、一応の決着により資源通貨は買い戻され、ドル選好地合いはやや弱まると予想します。
■主な注目材料
10:30 豪1-3月期住宅価格指数
10:30 豪準備銀定例会合・議事要旨
16:30 スウェーデン5月失業率
17:00 ポーランド5月生産者物価指数、工業生産高
ユーロ圏4月経常収支
17:30 香港5月失業率
18:00 ボツワナ中銀定例会合/政策発表
21:00 ハンガリー中銀定例会合/政策発表
21:30 米5月建築許可件数、住宅着工
22:00 ロシア生産者物価指数
未定 世界乳製品取引価格指数
01:00 ウクライナ国内総生産
04:00 アルゼンチン1-3月期国内総生産

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