ドル底堅い、米引き締め継続で選好

本日のドル/円は、底堅い値動きが続きそうです。貿易戦争への警戒は根強いものの、アメリカの引き締め方針継続を背景にドル選好地合いは継続。ただ、今晩はイギリスの金融政策が注目されますが、ポンドのドルへの値動きへの影響は限定的となるでしょう。

200日移動平均線をブレーク

6月20日の取引で、ドル/円は米中通商摩擦への過度な警戒は弱まり、19日のリスク回避の円買いを巻き戻す動きとなりました。アジア市場では日経平均株価の上げ幅拡大とともに円売りが徐々に強まり、ドルは110円台を回復。その後、200日移動平均線(110円20銭付近)で上昇を阻止されたものの、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言でアメリカ10年債利回りが上昇し、ドルは同水準を上抜けました。
パウエル議長はポルトガルで開かれている会合で講演し、経済指標に示されているように国内経済は好調で、そのため緩やかな利上げが必要との考えを強調しています。また、新興国への影響に関しては、注視しながらも新興国に配慮した政策は念頭にないといったニュアンスに受け取れました。議長の見解を受け、10年債利回りは2.92%台に持ち直し、ドルはNY市場終盤に110円44銭まで値を切り上げました。

英MPCは利上げ姿勢緩めず

貿易に関する米中対立はなお継続しているものの、アメリカの対中関税発動が7月6日で、今後2週間あまりの間に両国が協議して最終的には対立を回避する、との楽観的な見方があります。目先は米中両国の対応が注視され、その内容によって一喜一憂する展開となりそうです。市場の期待通りの方向となればセンチメントは改善し、株買い・ドル買いに振れるでしょう。ドルはそれまで伸び悩みそうです。
本日は英中銀(BOE)金融政策委員会(MPC)の政策発表が注目されます。国内経済の下振れリスクを理由に政策金利の据え置きの見通しですが、BOE当局者はなおタカ派的なスタンスを崩していないもようです。追加利上げへの思惑が広がればポンド買い優勢となり、ポンド/円がドル/円の上昇を支援する可能性があります。それでもドルの具体的な手がかりが乏しいため、ドル/円の上昇ペースは緩慢になりそうです。
■主な注目材料
06:00 韓国5月生産者物価指数
07:45 NZ1-3月期国内総生産
13:30 独5月失業率
15:00 スイス5月貿易収支
    デンマーク6月消費者信頼感
15:30 ハンガリー1-3月期経常収支
16:00 トルコ6月消費者信頼感
ユーロ圏1-3月期経常収支
16:15 バーレーン消費者物価指数
16:30 スイス国立銀定例会合/政策発表
17:00 フィリピン中銀定例会合/政策発表
スイス国立銀総裁記者会見
ポーランド5月小売売上高
ノルウェー中銀定例会合/政策発表
南ア1-3月期経常収支
17:30 香港5月消費者物価指数
未定  OPEC会議
未定 ユーロ圏財務相会合
20:00 英中銀金融政策委員会(MPC)
21:00 ブラジル6月消費者物価指数
21:30 米6月フィラデルフィア連銀製造業指数、失業保険継続申請件数
カナダADP非農業部門雇用者数、4月生産者物価指数
22:00 米4月住宅価格指数
03:00 メキシコ中銀定例会合/政策発表
04:00 アルゼンチン5月貿易収支、小売売上高、失業率

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