ドル自律反発、米金融正常化を意識

本日のドル/円は自律反発にとどまりそうです。アメリカのハイテク産業の投資制限に対し過度な懸念は後退し、前日の下げを修正する見通し。ただ、金融当局者の発言などを手がかりに金融正常化が意識されるものの、材料難でドルの買戻しは限定的となるでしょう。

米ナスダックは前日比2%超安

6月25日の取引は、トランプ政策に関する報道をきっかけに市場センチメントが悪化し、リスク許容度は低下しました。アメリカ政府は、産業上重要な技術を保有する国内企業を中国資本25%超の企業の買収を規制する方針。その報道は、アジア市場の午前中に伝わり、米中の通商摩擦が一層鮮明になるとの懸念が強まりました。海外市場でも消化され、ドルはNY市場で109円37銭まで弱含んでいます。
その後、ナバロ国家通商会議(NTC)委員長は主に中国を規制対象とし、他の国からの投資を限定しない考えを示しました。その見解を受け、NY株式市場で一時400ドルも下げたNYダウは下げ幅を縮小し、ドルは110円を回復する場面もありました。ただ、ハイテク産業が上場しているナスダック総合指数は前日比2%超安で引け、その後の時間外取引でもマイナス圏が続くなど、米中通商摩擦への警戒はなお続きそうです。

ドル選好地合い継続で底堅い

本日は、日本株安が軟調スタートの見通しで、ドルは109円半ばから後半を中心とした値動きとなりそうです。NY取引時間帯では連邦準備制度理事会(FRB)当局者による発言の機会があり、タカ派的な姿勢がみられれば、ドルは前日の大幅安を修正する展開となるでしょう。また、6月消費者信頼感が予想を上回れば、景気拡大基調の持続が好感され、FRBの引き締め方針を後押しするかもしれません。
一方、ユーロ圏では難民受入れ問題でドイツの政治情勢に不透明感が広がっており、ユーロ売り/ドル買いに振れやすい地合いとなりそうです。ユーロは前日、ドルとの対比で買われ1.17ドル台まで強含んだものの、金融政策がテーマとなれば来年夏まで利上げしないことが意識され、買いづらいでしょう。本日もドル買いの支援材料となる見通しです。ただし、市場心理は改善しておらず、ドルの戻りは限定的と予想します。
■主な注目材料
06:00 韓国6月消費者信頼感
08:50 日企業向けサービス価格指数
14:00 シンガポール5月鉱工業生産
15:00 デンマーク5月小売
16:30 スウェーデン5月生産者物価指数
17:00 サウジアラビア消費者物価指数
17:30 香港貿易収支
19:00 英6月CBI流通業売上高
21:55 米レッドブック
22:00 メキシコ5月失業率
22:30 ブラジル5月経常収支
23:00 米6月消費者信頼感
23:00 米6月リッチモンド連銀製造業指数
04:00 アルゼンチン1-3月期経常収支

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