ドル小じっかり、米GDP次第で111円視野

本日のドル/円は小じっかりの値動きとなりそうです。今晩発表されるアメリカの国内総生産(GDP)が底堅い内容となれば引き締め加速への観測は後押しされ、ドルは1カ月超ぶりの111円台が視野に。ただ、低水準の長期金利がドルを押し下げる可能性もあるでしょう。

米大統領の対中政策は軟化

6月27日の取引で、ドル/円は堅調となりました。アジア市場では米中貿易摩擦への根強い懸念から中国株が軒並み下落し、リスク回避の円買いがドルを109円68銭まで下押し。その後アメリカのトランプ大統領が、自国ハイテク産業への中国の投資に関し態度を軟化させたことでドルは買戻しが優勢となり、海外市場で110円48銭まで強含んでいます。ただ、NY市場では長期金利の低下がドルの上値を押さえました。
今後注視すべきは、ドイツの政局です。今年3月14日に発足したばかりの第4次メルケル内閣は、移民政策をめぐりキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)の対立が深刻化し、解散・総選挙の可能性が浮上。本日午後6時に発表されるユーロ圏6月信頼感が弱いと、ユーロ/ドル売りのきっかけとなりそうです。節目の1.15ドルで下げ止まらなければ、ドル選好地合いを支援するでしょう。

中国株高好感も米金利にらみ

28日アジア市場の早朝は、ドルは110円20銭台で比較的安定した値動きを維持しています。前日はNYダウが軟調となったものの、本日はトランプ大統領の見解を好感した中国株買いが見込まれるため、日本株は連れ高となり株高を意識した円売りを誘発。ドル/円は200日移動平均線(110円19銭)がサポート・ラインとなり、NY高値の110円半ばを目指す展開を予想します。
また、午後9時半のアメリカ1-3月期国内総生産(GDP)確定値が前年比+2.2%の市場コンセンサスを上回れば、連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化方針をより強力に支える材料となりそうです。ドルは5月22日以来の111円回復が現実的になってきました。ただ、ドイツ政局でドイツ国債利回りが低下し、アメリカ10年債利回りの4週間ぶりの低水準に波及しており、ドルの上昇局面では重石になると予想します。
また、米中通商摩擦への懸念は根強く、目先もドル買いは慎重になりそうです。月末、四半期末のフローも見込まれます。本日の見出しは「上値が重い」にするか、迷いました。
■主な注目材料
06:00 NZ準備銀定例会合/政策発表
08:50 日5月小売売上高
15:00 独5月小売売上高
15:00 独7月GfK消費者信頼感指数
16:00 ハンガリー5月失業率
16:30 スウェーデン5月小売売上高
16:30 スウェーデン5月貿易収支
18:00 ユーロ圏6月製造業信頼感
18:30 南ア5月生産者物価指数
19:00 イスラエル失業率
19:00 インドネシア中銀定例会合/政策発表
20:00 カタール1-3月期国内総生産
21:00 独6月消費者物価指数
21:30 米失業保険継続申請件数
21:30 米1-3月期国内総生産 (確定値)
21:30 米失業保険申請件数
01:00 エジプト中銀定例会合/政策発表
休場:ウクライナ

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