ドルは下値が堅い、米6月雇用統計に思惑

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。アメリカ独立記念日でNY市場が休場のため、薄商いとなる見通し。アジア市場では株安に伴う円買いが先行し、ドル安に振れやすいものの、週末発表の雇用統計を見極めようとドル売りは限定的となるでしょう。

利益確定売りでドルは下落

7月3日の取引は、ドル・円は反落。アジア市場で日経平均株価の上昇を受け、2日高値の111円06銭を上抜け、111円13銭まで強含む場面もありました。ただ、米中貿易摩擦の影響への懸念から中国株安に振れ、円買いがドルを押し下げました。その後中国株は持ち直したものの、欧米市場ではアメリカの株価が独立記念日の休場を前に利益確定売りで弱含み、株安に連れてドルは110円半ばで下げ、そのまま引けました。
4日の取引は米株安を受けた日本株安を手がかりに、円買いが先行する見通し。上海総合指数など中国株が軟調となれば円一段高となり、ドルは110円前半に落ち込む可能性もあるでしょう。ただ、5日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表や6日の雇用統計発表を見極める前にドルを売りづらく、ドルの極端な下げは回避されると予想します。もっとも、薄商いのため、値が振れやすいことは注意しなければなりません。

先読み困難な年後半の相場

独立記念日で思い出すのは、2016年11月の大統領選を目前に控えた候補者討論会です。共和党のトランプ候補(現大統領)が民主党のクリントン候補と支持が拮抗していたため、大統領選により国家は分断されるとの懸念が広がっていました。どちらかといえば、それまで分断をあおってきたトランプ氏が「10年後の建国250周年をみんなで迎えよう」と結束を呼び掛けた発言は意外感があり、印象に残りました。
しかし、今や国家どころか世界を分断しています。アメリカ国内では、足元でトランプ大統領の支持率は底堅く推移しているもようで、このまま中間選挙で議席を守り切れば、今度は「再選」に向けた動きが強まるでしょう。一部の経済指標に貿易戦争の影響が指摘されますが、トランプ政権内でも政策の先読みは困難ではないでしょうか。日本企業が目先リスクを見込んで円高を想定するのは正しいでしょう。
とはいえ、株価に言及したトランプ大統領のツイートから判断すると、わざわざ株安に振れる政策を推進するとは思えません。通商問題における中国や欧州連合(EU)に対する強硬姿勢は秋に向けて和らぐとみているのですが・・・。
■主な注目材料
08:00 英BRC店頭価格指数
08:30 豪6月AIGサービス業指数
10:30 豪5月小売売上高、同貿易収支
10:45 中国6月財新サービス業PMI
14:00 インド6月サービス業PMI
15:00 ロシア6月サービス業PMI
15:30 スウェーデン6月サービス業PMI
16:00 チェコ5月小売売上高
16:15 南ア6月経済PMI
16:55 独6月サービス業PMI
17:00 ユーロ圏6月サービス業PMI
17:30 英6月サービス業PMI
18:00 ノルウェー6月住宅価格指数
21:00 ブラジル5月鉱工業生産、6月サービス業PMI
21:00 ルーマニア中銀定例会合/政策発表
休場:ルワンダ、アメリカ

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