ドル小じっかり、FOMC議事録にらみ

本日のドル/円は小じっかりの値動きとなりそうです。アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げ加速のトーンが確認されれば、ドル買いを誘発する見通し。ただ、引き続き米中の貿易政策論議が重石となり、ドルの上昇は限定的と予想します。

ドル5月高値を意識も

7月4日はアメリカの独立記念日でNY市場が休場のため、アジアやヨーロッパの市場も薄商いとなりました。アジア市場では110円半ばで寄り付き、上海総合指数や日経平均株価などの軟調地合いを背景に円買いに振れ、ドルは110円20銭台に値を下げる場面もありました。その後はユーロ・ドルの下落の影響でドルはやや押し上げられ、朝方つけていた110半ばの水準に値を戻しています。
今晩材料視されるFOMC議事要旨(6月12-13日開催)では、各委員の景気見通しが注目されそうです。この会合では、好調なアメリカ経済を背景に、利上げ回数を3月時点の3回から4回に増やすとの見方で一致。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、政策金利の目標達成は前倒しされるとの見解でした。市場では9月と12月の政策金利引き上げへの思惑から10年債利回りは一時3%台に達し、ドルの上昇をけん引しています。
本日の取引で、FOMC議事要旨から改めて景気拡大基調の継続で金融正常化が堅持されるとの方針が確認されれば、長期金利の上昇が見込まれます。ドルはアジア市場早朝の取引で110円半ばで推移しており、NY市場までその水準を維持できたと仮定すると、議事要旨を手がかりに111円回復を目指す展開となり、5月高値の111円39銭の水準が意識されるかもしれません。

米中通商摩擦の影響に警戒

しかし、足元で発表された1-3月期国内総生産(GDP)確定値は前月の改定値から下方修正されるなど、ややネガティブな材料が出始めました。6月のFOMCを挟んで、連銀総裁など当局者からは通商摩擦への言及も聞かれ、今晩発表の議事要旨にはそうした問題への懸念が盛り込まれている可能性もあります。その際にはドル買いは限定的となり、目先の米中関係に焦点が移るでしょう。
アメリカは知的財産権の侵害に関連し、中国の輸入品に制裁的な関税を発動する方針で、一両日中にも決断する見通しです。仮に発動された場合には世界経済の減速懸念からドルは110円を割り込み、先月下旬の109円40銭付近への下げが予想されます。
■主な注目材料
08:00 韓国5月経常収支
09:30 香港6月製造業PMI
10:00 フィリピン6月消費者物価指数
12:30 タイ6月消費者信頼感
13:00 マレーシア5月貿易収支
15:00 独5月製造業新規受注
16:15 スイス6月消費者物価指数
16:30 スウェーデン工業生産、5月産業新規受注
17:00 台湾6月消費者物価指数
20:30 チリ5月経済活動指数
21:15 米6月ADP非農業部門雇用者数増減
21:30 米失業保険継続申請件数
22:00 メキシコ6月消費者信頼感、4月全体設備投資
22:45 米6月サービス業PMI
23:00 米6月ISM非製造業景気指数
23:30 ブラジル6月自動車売上高
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表
05:00 ペルー5月貿易収支
休場:チェコ、スロバキア、ベネズエラ

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