ドル113円視野、今年最高値を意識

本日のドル/円は節目の113円を目指す展開となりそうです。ドル買い地合いのなか、アジア市場では株高を背景に円売りが先行する見通し。中国経済への懸念が弱まれば今年最高値が意識されるでしょう。ただ、週末の調整売りが上値を押さえる可能性もあります。

5月高値上抜けを好感

7月12日の取引は、ドル買いの地合いが強まりました。ドル・円は11日に5月高値の111円39銭を上抜けたことが好感され、その後も上昇基調を維持し112円を回復。アジア市場では111円台で寄り付いた後、日本や中国の株高でリスク選好の円売りが優勢となります。112円半ばではやや厚めの売りが観測されたものの、海外市場では112円62銭まで値を切り上げ、112円53銭で取引を終えました。
この日発表されたアメリカの6月消費者物価指数(CPI)は、コア指数も含め前年比が予想と一致し、底堅い内容となりました。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースアップへの期待は変わらず、本日もドル買いは続くと予想します。アジア市場早朝の取引でドルはNY高値を上抜けました。前日のアメリカの株高を受け日本株は堅調が見込まれ、円売り先行でドルは112円後半に上昇しそうです。

中国貿易収支に思惑も

本日正午に発表される中国の6月貿易収支は、輸出入がいずれも前回を下回る見通しです。米中通商摩擦への懸念が残るなか、市場コンセンサスを大きく下回った場合には中国経済の減速に警戒感が広がり、円買いに振れるでしょう。ただ、足元の中国の指標は底堅い内容が目立ち、貿易収支は極端な下振れは見込みづらい状況です。無難通過なら円売りを誘発し、ドルは上昇基調を強めそうです。
一方、欧州中銀(ECB)の利上げ時期が1年以上先になるためユーロは買いづらく、イギリスは政局リスクを抱えポンドの買いは慎重になりやすいことも、ドルを相対的に押し上げる要因となるでしょう。ただ、週末を控えた調整の売りも見込まれ、ドルの上昇を抑える可能性はあります。1月8日に付けた今年最高値113円38銭は射程圏内に入りましたが、現時点で上抜けは週明け以降とみられているようです。
■主な注目材料
06:00 韓国6月輸入物価指数
07:30 NZ6月PMI
08:00 ペルー中銀定例会合/政策発表
09:00 シンガポール4-6月期国内総生産
12:00 中国6月貿易収支
13:30 独5月小売売上高
15:00 独6月生産者物価指数
15:00 ノルウェー6月貿易収支
16:15 スイス6月生産者物価指数
17:00 ポーランド消費者物価指数
20:00 ナイジェリア6月消費者物価指数
21:05 インド貿易収支
21:30 米6月輸出物価指数
23:00 米7月ミシガン大学消費者信頼感
00:00 コロンビア5月鉱工業生産、小売売上高
休場:モンゴル、モンテネグロ

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