ドル伸び悩み、米経済指標受け買い一服

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。前週のドル買い地合いはなお継続し、米中通商摩擦の中国経済への影響が限定的なら上方向に浮揚する見通し。ただ、今晩発表のアメリカの小売売上高は弱含むと予想され、ドル買い一服の可能性もあります。

ドルは強すぎて伸び悩み?

7月13日の取引は、ドル全面高の後は失速。アメリカの底堅いインフレ動向が示されたことから、連邦準備制度理事会(FRB)による今年の利上げ回数は4回以上(現時点で2回)になるとの観測が広がり、ドルにマネーが集中しました。また、この日発表された中国の貿易収支で改善が示されたことから中国経済への懸念が和らぎ、ドル/円はアジア市場の終盤には112円80銭まで水準を切り上げています。
ただし、ドルはユーロやポンド、豪ドルなど主要通貨のほか、南アランドやトルコリラなど新興国通貨に対して幅広く買われたため、ドル以外の通貨の弱含みによる警戒感から欧州市場では円買いに振れました。つまり、ドルが強すぎたため、ドル/円は下押しされたと言えます。NY市場では、アメリカの長期金利の低下やユーロ/ドルの買戻しなどで、ドル/円はさらに値を下げ、112円36銭で引けました。

中国GDPが無難通過ならドル買い

16日早朝は13日終値付近で推移し、アメリカの10年債利回りが低水準のため上昇ペースは鈍くなっています。午前11時に発表される4-6月期国内総生産、6月鉱工業生産、同小売売上高が注目材料で、GDPは対前年で小幅に下振れが見込まれます。ただ、予想を下回らなければ底堅い内容と評価され、米中通商摩擦による経済への影響は限定的との見方が広がりそうです。
逆に予想を下回れば、東京市場の休場で薄商いのため値が振れやすく、警戒は必要です。一方、午後9時半のアメリカの小売売上高は、前回よりもやや弱めの内容が予想され、ドル買いは一服する可能性があります。今年3月以降は安定してプラス圏の推移が続いており、6月もプラス圏を維持できれば足元のドル買い地合いへの影響は限定的となるでしょう。ただ、112円後半は利益確定売りや戻り待ちの売りが予想されます。
■主な注目材料
08:01 英ライトムーブ住宅価格指数
11:00 中国4-6月期国内総生産、6月鉱工業生産、小売売上高
13:00 インドネシア6月貿易収支
15:30 インド6月生産者物価指数
16:00 トルコ4月失業率
17:00 チェコ5月経常収支
トルコ6月財政収支
18:00 ユーロ圏5月貿易収支
21:00 ポーランド6月消費者物価指数、経常収支
ウクライナ5月貿易収支
21:30 米6月小売売上高、7月NY連銀製造業指数
22:00 ロシア鉱工業生産
23:00 米5月企業在庫
休場:日本、ボツワナ、チリ

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