ドル小じっかり、米FRB議長証言後に動意

本日のドル/円は小じっかりの値動きとなりそうです。今晩予定されるアメリカのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で緩やかな利上げの方針を示せば、ドル買い再開の見通し。ただ、節目の113円を前に、上昇ペースは鈍いでしょう。

海外市場ではドル売り

7月16日は東京市場が休場で薄商いのなか、中国の4-6月期国内総生産(GDP)など経済指標の底堅い内容を手がかりにやや円売りに振れ、ドルは112円半ばに上昇しました。ただ、欧米市場ではポジション調整の売りが観測され、主要通貨が対ドルで持ち直しています。その結果、NY市場でドルは112円23銭まで下落。13日同様、ドルはアジア市場で値を切り上げたものの、欧米では失速する展開でした。
本日は午後11時のパウエル議長による半年に1度の議会証言が注目されます。同議長は今年2月に就任し、その直後に初の議会証言に臨んでいます。その際、1月のFOMC議事要旨に沿った趣旨の発言にとどめましたが、2回目となる今回はどのような見解を示すでしょうか。引き続き、景気拡大基調を背景に緩やかな引き締めに言及し、雇用情勢の改善やインフレ上昇などを挙げ、年4回以上の利上げを示唆するでしょう。

米経済の景況感が焦点か

同議長は、6月のFOMC後、ポルトガルで開催された会合での講演で、好調の国内経済を背景に緩やかな利上げの必要性に言及しており、おおむねそれに沿った内容の発言が見込まれます。一方で、6月12-13日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、委員の間で米中通商摩擦への懸念が共有されたことが、その後公表された議事要旨から明らかになりました。
トランプ政権は中国に対する制裁関税を7月に入り発動しており、米中通商摩擦の影響に関し言及は避けられないでしょう。ただ、13日と16日に発表された中国の底堅い経済指標を挙げ、ネガティブな印象を与えないような表現が想定され、それによりドル買いが再開。ドル/円は113円を目指す値動きとなりそうです。ただし、足元のドルの上値の重さが意識され、上昇ペースは緩慢になると予想します。
■主な注目材料
07:45 NZ4-6月期消費者物価指数
10:30 豪準備銀定例会合・議事要旨
10:30 中国6月住宅価格
16:00 トルコ5月工業生産
17:00 ポーランド6月企業部門賃金統計
17:30 英雇用統計
21:30 カナダ5月製造業出荷
22:15 米6月製造業生産、鉱工業生産、設備稼働率
23:00 米FRB議長議会証言
23:00 米7月NAHB住宅市場指数
04:00 アルゼンチン6月消費者物価指数
未定 世界乳製品取引価格指数
休場:ボツワナ

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