ドル小じっかり、今年最高値が射程圏内

本日のドル・円は、前日に続き小じっかりの値動きとなりそうです。アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)議長の強気な議会証言を受け、景気拡大基調への期待からドル買い基調は継続。ドル/円は113円台回復が見込まれ、今年最高値が意識されるでしょう。

米FRB議長はタカ派的見解

7月17日の取引は、ドル全面高の様相となりました。パウエルFRB議長は上院での証言で、インフレ上昇や雇用情勢の改善を背景に引き締めを進める方針を強調。国内経済に関しては、適切な金融政策で向う数年間は安定的な成長が続くとの見解を示しました。また、米中通商摩擦をみ懸念しながらも、影響を見極めるスタンスでした。こうしたタカ派的な発言を背景に、ドル買い安心感が広がりました。
パウエル議長の強気な姿勢は、やはり不均衡貿易の是正を図るトランプ政権を援護したと思われます。市場はFRBの利上げ回数を今年4回以上(すでに2回実施)との観測が高まり、目先もドル買い基調が維持されそうです。反面、ドル/円は113台回復もありうるとみていたので、FRB議長の見解が想定以上にタカ派的だったわりに高値が112円92銭にとどまった展開は、少し物足りない気もします。

クロス円上昇なら重石の可能性も

とはいえ、本日アジア市場の早朝の取引で、ドルは112円90銭台で推移しています。この後、日本株高を手がかりに円売りが先行し、ドルは113円付近での攻防を経て大台を回復する見通し。上海総合指数など中国株が堅調となれば、今年1月8日に付けた113円38銭が視野に入ってくるでしょう。FRB議長は今晩、下院での証言に臨みます。前日と同様に強気な姿勢を示すとみられ、ドル買い地合いは続きそうです。
ただ、13日や16日の取引でみられたように、ドル買いを背景に主要通貨がドルストレートで弱含むと、その影響でクロス円が値を下げドル・円をやや押し下げる可能性もあります。また、FRB議長証言を終えると、明日の7月フィラデルフィア連銀製造業指数ぐらいしか材料が見当たらないため、ドルの上昇は限定的となるかもしれません。ドルは、買いやすいけどそれほど上がらない、という値動きを予想します。
■主な注目材料
13:00 マレーシア6月消費者物価指数
17:00 ポーランド6月生産者物価指数、工業生産高
南ア6月消費者物価指数
17:30 英6月消費者物価指数、生産者仕入価格、生産者出荷価格、住宅価格指数
18:00 ユーロ圏6月消費者物価指数
20:00 南ア5月小売売上高
米MBA住宅ローン申請件数指数
21:30 米6月建設許可件数、住宅着工件数
22:00 ロシア生産者物価指数、小売売上高、失業率
23:00 米FRB議長議会証言
03:00 米ベージュブック

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