ドルは下げ渋り、「不利益」発言も売りづらい

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。アメリカのトランプ大統領がドル高について「不利益をもたらす」などと否定的な見解を示したことで、売られやすい見通し。一方で、中銀の独立性を尊重するとしており、様子見ムードが広がるとみられます。

トランプ発言後はドル持ち直し

7月19日の取引で、ドル/円は113円台を回復したものの、トランプ大統領がテレビのインタビューでのドル高けん制発言で急落し、その後はやや値を戻す展開となりました。この日はアジア市場で株価にらみで一進一退となり、欧州市場ではドル買い再開で113円台を回復。NY市場では堅調なフィラデルフィア製造業景況指数を好感した買いが強まり、113円17銭まで強含む場面もありました。
1月8日に付けた今年最高値113円38銭が視野に入ったのですが、トランプ大統領が足元のドル高について、国内経済に不利益をもたらすなどとの見解を示しました。また、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続方針を「喜ばしくない」とも述べたことで、ドルは一時112円06銭まで押し下げられました。その後、中銀の独立性尊重に言及したことで、ドルは112円47銭まで戻して引けました。

FRB独立性の尊重を見極めか

ただ、大統領によるドル高否定や利上げ反対という強烈なメッセージのわりに、ドルは短期間で112円半ばに戻したとの印象を受けます。トランプ大統領が火消しに回ったことで、パウエルFRB議長の議会証言で示されたように引き締めは継続するとの思惑が、ドル売りを弱めたのかもしれません。本日アジア市場では株安を意識した円買いでドルは弱含む見通しですが、112円前半では押し目買いが見込まれます。
もっとも、本日は具体的なドル買い材料は乏しく、戻りは限定的となりそうです。トランプ閣下の為替をめぐる発言に関しては、不均衡貿易の是正を進める立場からはドル安に誘導したいのだと推測されています。一方で、米中通商摩擦が懸念されるなか、ドル高となれば輸入価格の低下となるため国内経済への影響は避けられるとの指摘もあります。週末にかけて、発言の真意を見極める展開となるでしょう。
■主な注目材料
06:00 韓国6月生産者物価指数
07:45 NZ6月外部渡航者訪問者
08:30 日6月全国消費者物価指数
13:30 日・全産業活動指数
15:00 ユーロ圏5月経常収支
独6月生産者物価指数
ポーランド6月小売売上高
17:30 英6月公共部門純借入額
21:30 カナダ6月消費者物価指数
休場:コロンビア

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