ドルは底堅い、足元の強さを見極め

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。前日のアジア市場で一段安の後は111円台を回復。アメリカのトランプ大統領によるドル高けん制の影響は残るものの、株価や長期金利が低調とならなければ足元のドルの強さを確認する展開を予想します。

市場心理は強弱まちまち

7月23日の取引は、円買い先行後にドルは回復。ドル/円はアジア市場の朝方に前週末NY終値の111円39銭付近で推移していたため、その水準から112円台に持ち直すとみられていましたが、ドル売り優勢となり節目の111円をあっさり下抜けました。日銀の金融緩和策が柔軟化に思惑が広がるなか、「指値オペ」による円売りでドルはいったん111円台に戻したものの、110円75銭まで値を下げました。
しかし、アメリカの長期金利の上昇基調を手がかりにドルは底堅い値動きとなり、111円付近に持ち直します。その後発表された中古住宅販売件数は低調な内容でしたが、10年債利回りの一段の上昇とユーロ/ドルの失速が影響し、NY市場でドルは111円54銭まで回復。最終的に111円35銭で取引を終えました。つまり、「いってこい」の展開でした。市場心理は悪化した後、やや改善したようです。

ユーロ圏経済指標を注視

本日は、アジア市場早朝の取引で、ドル/円は111円40銭台で推移しています。この後は株高を背景に円売りが先行し、ドルは上昇基調が見込まれます。夕方のユーロ圏の製造業とサービス業のPMIが低調だとユーロ売りに振れやすく、ドルの押し上げ材料になりそうです。ただ、トランプ大統領のドル高けん制や引き締め政策批判の影響は根強く、ドルの戻りのペースは緩慢でしょう。
NY市場では、アメリカの住宅価格指数が注目されそうです。18日に発表された住宅着工件数がまさかの低水準となり、前日の中古住宅販売も前回と予想を下回るなど、足元の住宅関連指標の弱さが目立っています。27日発表の4-6月期国内総生産(GDP)は、旺盛な個人消費を背景に大幅な伸びが予想されていますが、今晩午後10時の住宅価格指数が低調だとドルの買戻しを弱めるかもしれません。
また、アメリカの企業決算が本格化しており、比較的好調なため株高がドルをけん引する可能性もあります。引き続き長期金利や株価を手がかりに、前週は半年ぶりの水準に回復したドルの強さを見極める相場展開を予想します。
■主な注目材料
14:00 日5月景気動向指数
16:30 独7月製造業PMI
17:00 ユーロ圏7月製造業PMI、サービス業PMI
19:00 英7月CBI産業受注動向
20:00 ブラジル7月FGV 消費者信頼感
21:55 米レッドブック
22:00 米5月住宅価格指数
22:45 米7月製造業PMI、サービス業PMI

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