ドルは下値が堅い、米住宅指標にらみ

本日のドル/円は下値の堅い値動きとなりそうです。足元では111円が支持線として意識されるなか、株高を受けた円売りが先行する見通し。ただ、足元でアメリカの住宅関連指標の弱さが目立ち、国内総生産(GDP)を見極めるムードが広がりやすいでしょう。

ドル111円割れは一時的

7月24日の取引は、アジア市場の序盤で国内勢の買戻しにより111円51銭まで値を切り上げたものの、中国当局が人民元の基準値を前日より安値に設定。中国経済の先行きへの警戒から円買いが強まり、ドルは111円06銭まで弱含む場面もありました。その後は日本株のほか、上海総合指数など中国株の堅調な値動きを背景に円買いは次第に後退し、ドルは111円40銭台まで持ち直しました。
欧米市場では、ユーロやポンドが対ドルで比較的大きく切り返した影響で、ドル/円は一時110円96銭まで弱含んでいます。しかし、すぐに買戻しが入ったとみられ、ドルは111円30銭台に回復。その後はアメリカの10年債利回りが再び失速しましたが、やはり買戻しがみられ、結局111円21銭で引けました。おおむね111円から111円50銭のレンジ取引となりました。

米GDPの大幅改善を見極め

本日のアジア市場朝方は111円20銭付近で推移し、この後はアメリカの株高を背景とした円売りによりドルは111円台前半から半ばにかけての値動きとなりそうです。前日のユーロ圏の総合PMIはやや弱い内容となり、明日開催される欧州中銀(ECB)の理事会を前にユーロは積極的に買いづらいでしょう。その影響から、ドル/円はやや上方向に押し上げられる展開が見込まれます。
一方、前週から今週にかけてはアメリカの住宅関連指標が相次いで発表されていますが、住宅着工件数と建設許可件数(18日)、中古住宅販売件数(23日)、住宅価格指数(24日)はいずれも予想を下回りました。今晩は午後8時のMBA住宅ローン申請件数と同11時の新築住宅販売件数が注目されますが、販売件数の方は弱めに予想され、27日の4-6月期GDPの下振れリスクが意識されそうです。
4-6月期のGDPは前期比+4%超の成長が見込まれており、足元のドル買いの拠り所となっています。住宅関連指標が弱いと、住宅建設に必要な素材や耐久財などの消費も緩慢で景気を押し下げるとの見方が広がるため、その分ドルは買いづらくなるかもしれません。
■主な注目材料
06:00 韓国7月消費者信頼感
07:45 NZ4-6月期雇用統計、NZ6月貿易収支
10:30 豪4-6月期消費者物価指数
17:00 スイス7月ZEW期待指数
17:00 独IFO景況指数
17:30 英住宅ローン承認総件数
19:00 英7月CBI流通業売上高
20:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
22:30 ブラジル6月経常収支
23:00 米6月新築住宅販売件数

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