ドル小じっかり、米景気拡大で買い再開も

本日のドル/円は小じっかりの値動きとなりそうです。欧州中銀(ECB)の来年夏までの利上げ凍結を受け、ドル選好地合いの見通し。今晩発表のアメリカの国内総生産(GDP)で景気拡大基調の維持が確認されればドル買い再開が見込まれます。

日本株高受けドル買い先行か

7月26日の取引で、ドル/円は下値の堅さが意識されました。アジア市場では、来週開催の日銀金融政策決定会合で「異次元緩和」修正への思惑から長期金利が上昇し、円買いが先行。日本株や中国株の下落を手がかりに、ドルは朝方にいったん111円台に乗せながら、午後にかけて110円59銭まで弱含みます。ただ、前日の欧米首脳会談での通商摩擦回避が円買いを弱め、ドルの下落ペースは緩やかでした。
欧州市場に入ると、ECB理事会に向けユーロ/ドルの調整売りが出始め、その影響でドルは徐々に上昇基調を強めていきます。理事会やその後のドラギ総裁記者会見では、インフレ上昇を強調しながらも、利上げ時期について改めて来年夏以降と明言したことから、失望のユーロ売りが優勢の展開に。その影響からドル/円は111円24銭まで強含み、そのまま111円20銭台で取引を終えました。

米GDP4%台も週末の調整が重石

本日アジア市場の朝方は、前日NY市場の終値付近で推移しています。この後は日本株の上昇を手がかりに、円売り先行の見通し。ただ、8月にもスタートする見通しの日米貿易協議(FFR)に向け、アメリカ通商代表部(USTR)のライトハウザー代表は日米間には不公正な障壁があるとし、牛肉を例に挙げています。対米貿易のタフな交渉が予想されるため、ドル買い/円売りは抑制されるかもしれません。
一方、欧米市場で材料視されるアメリカのGDPは、前期比年率+4.2%と非常に強い内容が予想されています。おおむね1-3%で推移しており、4%の高水準を超えるのは2014年10-12月期(確定値)の+5.0%以来です。GDPの大幅上振れが見込まれたことが、足元でドル売りを抑えてきたので、想定以上となればドル買いが再開しそうです。ただ、その後の週末の調整や利益確定売りがドルの上値を押さえると予想します。
来週は日銀金融政策決定会合や連邦公開市場委員会(FOMC)、アメリカ雇用統計発表が予定されており、ドルの本格回復はそれらの重要イベントを無難に通過してからだとみています。
■主な注目材料
08:30 日7月東京消費者物価指数
10:30 豪4-6月期生産者物価指数
11:30 シンガポール4-6月期失業率
15:00 英全国住宅価格指数
15:00 独6月輸入物価指数
21:30 米個人消費支出価格
21:30 米4-6月期国内総生産
23:00 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数
休場:タイ

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