ドルは上値が重い、イベント前で様子見

本日のドル/円は上値の重い展開となりそうです。アメリカの経済指標から景気拡大基調の維持を好感したドル買いが続く見通し。ただ、今週は重要イベントが相次ぎ、週末まで見極めるムードが広がりやすく、上値を追う展開は想定しにくい状況です。

米GDPはほぼ想定通り

7月29日の取引は、アメリカの4-6月期国内総生産(GDP)が焦点となりました。下落局面でもGDPの大幅回復観測がドル売りを弱めたほか、トランプ大統領が上振れと下振れの両方の可能性に言及したことで、がぜん注目が集まりました。アジア市場では、様子見ムードのなか、日銀が30-31日開催の金融政策決定会合で緩和政策の修正への警戒から長期金利が上昇し、円買いが先行しています。
ただ、ドル/円は日銀の低水準での指値オペを受け下げは限定的となり、その後も111円付近で方向感のつかみにくい値動きに。そして、米GDPは前期比年率+4.1%と市場コンセンサスにほぼ一致。市場の一部が予想していた+4.2%を下回ったほか、個人消費支出の伸びが鈍化し、ドルは110円80銭まで弱含みます。とはいえ、強いGDPが確認されたことで、ドルは111円付近に戻して取引を終えました。

日米中銀の政策決定を注視

前週の底堅い相場を踏まえると、ドル/円はやはり下値の堅い値動きとなりそうです。アメリカの株安を受けた日本株安を受け、本日アジア市場の序盤はドル売り/円買いに振れやすい展開ですが、アメリカ経済の拡大基調が改めて見直されるでしょう。これほどの高水準は2014年10-12月期以来で、好調な経済を背景とした連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続の方針は揺るぎないとみられます。
ただし、引き続き上昇ペースは緩慢にならざるを得ません。日銀会合のほか31日と8月1日の両日行われる連邦公開市場委員会(FOMC)、英中銀金融政策委員会(MPC)、それにアメリカの雇用統計発表と重量級のイベントが続くためです。日銀は展望レポートで目標の下方修正、FOMCではトランプ政権の「圧力」に屈しない引き締め継続の方針を見極める展開となりそうです。底堅いけど上値は重い値動きを予想します。
週末の米雇用統計が強い内容となり、FRBのタカ派的な見解を後押しできれば、ドルは水準を切り上げるかもしれません。
■主な注目材料
08:50 日6月小売売上高
15:00 ノルウェー6月小売売上高
16:00 スイス7月KOF先行指数
16:30 スウェーデン4-6月期国内総生産
17:00 ユーロ圏4-6月期国内総生産
17:30 英6月住宅ローン承認件数
18:00 ユーロ圏7月消費者信頼感
21:00 独7月消費者物価指数
22:30 ケニア中銀定例会合/政策発表
23:00 米6月中古住宅販売
休場:タイ、モロッコ

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