ドル下げ渋り、日銀は緩和策継続へ

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。日銀は金融政策決定会合でこれまでの物価目標の未達を踏まえ、目標を引き下げる見通し。ただ、具体的な政策には踏み込まず、緩和政策を堅持するとみられ、市場は円買いで反応した後は徐々に落ち着くと予想します。

「指値オペ」は今月3回目

7月30日の取引は、30-31日開催の日銀金融政策決定会合が注目され、アジアと欧米を通じてもドル/円は高安27銭にとどまるなど、非常に動きの鈍い展開となりました。注目されたのは日銀の「指値オペ」で今月3回目、しかも日銀で会合が行われている最中での実施となりました。日銀の緩和策修正への思惑から、金融機関による保有国債の売却で長期金利が上昇したことが背景にあります。
本日は、日銀が昼すぎごろに政策発表し、午後3時半から黒田東彦総裁が記者会見する予定です。政策とともに発表される展望レポートでは、物価2%上昇目標に達していないことから、物価見通しの下方修正が見込まれます。政策の内容は、「異次元緩和」をベースとした表現などの微修正にとどまるでしょう。ETFの入れ替えなど実際の「柔軟化」は9月の自民党総裁選後とみるのが妥当と思われます。

「正常化」めぐり円買いも

日銀が政策に修正を加える場合、過去の経緯からみて円高に振れやすい展開を予想します。ただ、内容的には緩和政策の継続に加え、金融正常化ではないと否定する見通しで、円買いはその後弱まるとみられます。ある短期筋は連邦公開市場委員会(FOMC)などイベントは続くものの、「日銀の意図と市場の見方が一致すれば足元の円買いは巻き戻され、ドルは112円台を目指す展開になる」と指摘しています。
展望レポートでは、消費者物価指数(CPI)の前年比のコア指数は遠のいており、目標を引き下げる公算です。2%の目標は黒田総裁が2012年に就任以来のいわば「公約」ですが、物価の見通しは不透明になってきました。個人的にはその理由に注目したいと思います。自民党総裁選の候補者の政策にも影響を与えるとみられるためです。
■主な注目材料
07:45 NZ6月建設確認件数
08:00 韓国6月鉱工業生産、小売売上高
08:01 英7月GfK消費者信頼感指数
08:30 日6月失業率、有効求人倍率、家計支出
08:50 日6月鉱工業生産
10:00 中国7月製造業PMI、非製造業PMI
豪HIA新築住宅販売戸数
NZ7月業況判断
10:30 豪6月建設許可件数
昼ごろ 日銀金融政策決定会合/政策発表/展望レポート
13:00 タイ6月鉱工業生産
14:00 日7月消費者信頼感、6月住宅着工件数
15:00 独6月小売売上高
デンマーク6月失業率
15:30 日銀総裁記者会見
16:00 トルコ6月貿易収支、4-6月期観光収入
ハンガリー6月生産者物価指数
16:30 タイ6月経常収支
16:55 独7月失業率
17:00 台湾4-6月期国内総生産
ポーランド7月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏7月消費者物価指数、域内総生産、6月失業率
18:30 南ア4-6月期失業率
19:00 イスラエル4-6月期
21:00 南ア6月貿易収支
チリ6月銅生産、鉱工業生産
ブラジル失業率
21:30 米6月個人消費支出
カナダ5月国内総生産、6月鉱工業製品価格
21:55 米レッドブック
22:00 メキシコ国内総生産
チリ6月失業率
23:00 米7月消費者信頼感
00:00 コロンビア6月失業率
04:00 アルゼンチン6月鉱工業生産

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