ドル伸び悩み、米利上げ方針織り込み済み

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。日銀が金融緩和政策を長期間実施するための修正が好感され、円売り基調は続く見通し。ただ、アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が引き締め継続方針を打ち出すのは織り込み済みで、ドルの上昇は限定的でしょう。

日銀修正効果で円売り基調

7月31日は、日銀が久々に注目を集めました。今回の金融政策決定会合で、「異次元緩和」を堅持するため長期金利の限度内での上昇を認め、「副作用」に配慮する枠組みを決定。目標としてきた物価2%上昇の達成、つまりデフレ克服は困難と認めたようなものですが、修正による緩和策の維持との見方から円売り優勢の展開となりました。それを受け、NY市場でドルは一時111円95銭まで強含んでいます。
本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円はNY終値付近の111円80銭付近で推移しており、この後は米株高を受けた日本株高で円売りが続き、ドルは112円台を目指す展開となりそうです。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利は据え置きの公算。また、FRBはトランプ大統領からの圧力を受けても引き締め継続方針を維持するのは想定内で、終了後の声明を受けたドル買いは小幅にとどまると予想します。

中国経済指標を注視

「日銀まつり」で目立たなかったのですが、前日発表された中国の製造業PMIと非製造業PMIは下振れ予想を下回っています。本日の財新製造業PMIも前回よりやや悪化が見込まれていますが、予想に達しないとクローズアップされ、円売り効果を弱めるかもしれません。また、3日に発表されるアメリカ雇用統計の内容を見極めるムードも広がりやすいなか、ドル/円は利益確定売りに押される可能性もありそうです。
それにしても、日本経済は指標などから拡大基調が維持されていることになっていますが、日銀の修正からデフレという根本の問題が解決されていないことが改めて示されました。アメリカやヨーロッパでは物価が中銀の目標をクリアしてるのに、日本は日銀の目標から遠のいているのが実情です。その点は自民党総裁選でも争点となっていいはずです。もっとも、そのシナリオはすでに完成間近なのかもしれませんが・・・。
■主な注目材料
07:30 豪7月製造業PMI
07:45 NZ4-6月期雇用統計
08:00 韓国7月消費者物価指数
08:01 英BRC店頭価格指数
09:00 韓国7月貿易収支
09:30 台湾7月製造業PMI
10:45 中国7月財新製造業PMI
13:00 タイ7月消費者物価指数
14:00 ペルー消費者物価指数
15:00 ロシア7月製造業PMI
英7月全国住宅価格指数
15:30 スウェーデン7月製造業PMI
16:00 トルコ7月製造業PMI
ポーランド7月製造業PMI
ノルウェー6月製造業PMI
ハンガリー7月PMI
16:30 チェコ7月製造業PMI
16:55 独7月製造業PMI
17:00 ユーロ圏7月製造業PMI
17:30 香港6月小売売上高
18:00 インド準備銀定例会合/政策発表
南アフリカ製造業PMI
20:00 米MBA住宅ローン申請件数
21:00 ブラジル7月製造業PMI
21:00 南ア7月国内自動車販売
21:15 米7月ADP非農業部門雇用者数
23:00 米6月建設支出、7月ISM製造業景況指数
23:30 メキシコ7月製造業PMI
02:00 ブラジル中銀定例会合/政策発表
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)
04:00 ブラジル7月貿易収支
04:30 米7月国内自動車販売
休場:スイス、ジャマイカ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする