ドルは戻りが鈍い、米中摩擦に警戒続く

本日のドル/円は戻りの鈍い展開となりそうです。アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が引き締め姿勢を堅持したことで、ドル買い基調は継続の見通し。ただ、引き続き米中通商摩擦への懸念がドルの上昇を抑制すると予想します。

米FOMCの声明がサポート

8月1日の取引は、111円後半で寄り付いた後、アジア市場では終盤に円売りが進み112円14銭まで値を切り上げる場面もありましたが、欧米市場では株安を手がかりに円売りが巻き戻され、一時111円39銭まで弱含みました。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)後はアメリカの10年債利回りの持ち直しを背景にドル買いが強まり、111円後半に値を戻しています。1日を通じた値動きは、もみあいでした。
ドル/円を押し下げたのは、トランプ政権が対中制裁で中国からの輸入製品の関税率引き上げを発表し、両国の通商摩擦への懸念再燃でNYダウが急落。貿易関連銘柄の下げがけん引しています。反面、FRBは政策金利を据え置いたものの、連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で力強い経済を強調し、年内は9月と12月の計4回の利上げを実施する方向性を示しています。このことは、目先のドルの下値を支え続けるでしょう。

英利上げならドルに下押し圧力(修正)

本日の注目材料は英中銀金融政策委員会(MPC)。足元のイギリスの経済指標は弱さが目立つものの、今回は利上げが見込まれているようです。政策決定を受け、ポンド/ドルが上昇すれば、ドル/円に対する下押し圧力となるため、戻りを抑える要因となりそうです。
アジア市場早朝の取引で、ドル/円は111円60銭台でのもみあい。米株安を受けた日本株安で、この後は小幅に値を下げる展開が予想されます。一方で、アメリカの10年債利回りが3%台に乗せており、ドルは買い戻しが入りやすいとみられます。日銀による金融緩和政策の効果も続き、ドルを支える見通しです。とはいえ、米中問題の行方をにらみながらの取引となるため、112円台回復は微妙な情勢です。
■主な注目材料
10:30 豪6月貿易収支
15:00 ルーマニア6月生産者物価指数
16:00 ハンガリー5月貿易収支
16:15 スイス6月小売売上高、7月PMI
17:30 英7月建設業PMI
18:00 ユーロ圏6月生産者物価指数
20:00 英中銀金融政策委員会(MPC)/政策発表/インフレ報告書
チェコ中銀定例会合/政策発表
20:30 英中銀総裁記者会見
21:00 ブラジル6月鉱工業生産
21:30 米失業保険申請件数
22:00 シンガポール7月製造業PMI
チリ小売売上高
23:00 米6月製造業新規受注
00:00 コロンビア6月貿易収支
03:00 メキシコ中銀定例会合/政策発表
休場:コスタリカ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする