ドル伸び悩み、米雇用統計を好感も

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。アメリカの雇用統計は小幅改善が見込まれ、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続の方針を後押しする見通し。ただ、米中通商摩擦への警戒が残り、週末の利益確定売りがドルの上値を押さえるでしょう。

アップルの好業績を好感

8月2日の取引で、ドル/円は方向感を把握しにくい値動きとなりました。アジア市場では米中通商摩擦の影響に対する懸念から上海総合指数など中国株が売られ、市場センチメントは悪化。日経平均株価も下げ幅を広げます。日銀が長期金利の上昇を抑えるため午後に通常オペを実施し、円売りに振れる場面もありました。その後のヨーロッパにも株安が広がり、再び警戒の円買いが強まっています。
ただ、NY市場ではアップルの好業績を受け、同社株が大きく買われたことでナスダックを押し上げました。NYダウはマイナス圏で取引を終えたものの、アップルの件が好感され一時プラス圏に浮上しています。ドル/円は、ポンド/円急落の影響を受け111円32銭まで押し下げられたものの、アメリカの株価を手がかりに111円台後半に持ち直し、そのまま引けました。振り返ってみれば、レンジ取引でした。

ドルの上昇ペースは緩慢に

3日のアジア市場早朝で、ドル/円は111円60銭台で推移し、「アップル効果」による日本株高を受け円売りが先行する見通しでドルは前日同様に112円回復を狙う展開となりそうです。焦点のアメリカ7月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前回よりもやや下振れ、平均時給は前回並み、失業率は改善が見込まれています。失業率の低下は、広義の失業を意味するU6失業率の低下にもつながるとみています。
タカ派的な内容を踏襲した連邦公開市場委員会(FOMC)声明を今晩の雇用統計が裏づけられれば、ドル買い基調はより鮮明になりそうです。ただ、貿易面での米中対立で懸念がくすぶり続ければ円売りが弱まり、週末の調整でドル売りに振れる可能性もあります。来週にかけては113円台が意識されそうですが、トランプ大統領による7月の「口先介入」の水準でもあり、ドル買いには慎重になるでしょう。
■主な注目材料
07:30 豪7月AIGサービス業指数
08:00 韓国6月経常収支
08:50 日銀金融政策決定会合議事録
09:30 香港7月製造業PMI
10:30 豪4-6月期小売売上高
10:45 中国7月財新サービス業PMI
13:00 マレーシア6月貿易収支
14:00 インド7月サービス業PMI
15:00 ロシア7月サービス業PMI
15:30 スウェーデン7月サービス業PMI
16:00 トルコ7月消費者物価指数、生産者物価指数
ハンガリー6月小売売上高
16:15 スイス7月消費者物価指数
南ア7月HSBC経済PMI
16:55 独7月サービス業PMI
17:00 ユーロ圏7月サービス業PMI
ノルウェー7月失業率
17:30 英7月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏6月小売売上高
ノルウェー7月住宅価格指数
21:00 ブラジル7月サービス業PMI
21:30 米7月雇用統計、6月貿易収支
カナダ6月貿易収支
22:00 メキシコ7月消費者信頼感
22:45 米7月サービスPMI
23:00 米7月ISM非製造業景況指数
休場:ルワンダ

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