ドルは上値が重い、中国輸出を注視

本日のドル/円は上値の重い値動きとなりそうです。ユーロ売りは一服したものの、消去法的にドルが買われやすい地合いは継続。ただ、材料難でドルの上昇は限定的となりそうです。また、中国の輸出が低調なら、貿易摩擦への懸念から円買いの場面もありそうです。

ドル111円を支持線として意識も

8月7日の取引で、ドル/円は株価やユーロ相場を手がかりに、111円前半から半ばを中心としたもみあいとなりました。アジア市場では堅調な上海総合指数を背景に警戒の円買いが後退。欧州市場では財政拡大が懸念されるイタリアの国債利回りが一服し、ユーロ/ドルの買戻しが強まった場面でドル/円は一時110円99銭まで下げたものの、その後はアメリカの長期金利の上昇で111円47銭まで切り返しました。
前日の値動きから、ドル111円は支持線として機能していることが確認されました。目先はその水準を下回っても7月31日安値の110円75銭がサポートするとみられ、ドル/円の下値の堅い値動きはなお続きそうです。8日のアジア市場早朝はNY終値付近の111円30銭台で推移し、この後は日本株高を材料に111円半ばを目指す展開を予想します。25日移動平均線などが位置する111円半ばを上抜けられるか注目されます。

昼ごろ発表の中国貿易収支を注視

本日は昼ごろ発表される中国の7月貿易収支が材料視されそうです。米中間の通商面での対立が激化するなか、中国からの一部の輸出品に制裁関税がすでに発動されています。輸出の落ち込みが顕著になり下振れ予想を下回る内容となれば、減速を意識した円買いに振れる可能性もあるでしょう。その際、人民元安に連動してユーロ安に振れれば、ドルが主要通貨に対して強含むシナリオも想定されます。

自民・竹下派は石破支持も・・・

ところで、自民党の第3派閥である竹下派(衆参計55人)は本日、臨時役員会を開き、来月の総裁選での対応を決める見通しです。現時点で石破茂元幹事長の支持を表明する方針のようですが、安倍晋三首相は810票(国会議員405、地方405)のうち、国会議員票は最低でも250はすでに堅いとみられます。地方も半分を割り込むとは考えにくく、すでに過半数に達する見込みで「安倍3選」は必至の情勢です。
竹下会長は当初、自派閥から総裁候補を擁立したい意向でしたが、同派内では有資格者ながら毛色の異なる茂木敏充経済再生担当相の後ろ盾になる考えはなさそうです。仮に茂木氏が有力候補だったら、日米通商協議(FFR)でアメリカ側も一方的に日本の貿易黒字是正を迫るようなことはしなかったでしょう。しかし、市場はすでに日本株安/円高を織り込んでいるため、本日もそれがドルの上値を押さえると予想します。
■主な注目材料
08:50 日銀主な意見
08:50 日6月経常収支
10:00 フィリピン6月貿易収支
10:30 豪6月住宅ローン件数
未定 中国7月貿易収支
12:00 NZ予想インフレ率
16:00 チェコ7月失業率
ハンガリー7月消費者物価指数
16:05 タイ中銀定例会合/政策発表
17:00 ユーロ圏7月消費者物価指数
18:30 インドネシア6月小売売上高
18:30 南ア7月企業マインド
20:00 米MBA住宅ローン申請件数
チリ7月消費者物価指数
21:00 ブラジル7月消費者物価指数
21:30 カナダ6月建設許可件数
休場:タンザニア

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