ドル小じっかり、底堅い米インフレを確認

本日のドル/円は小じっかりの値動きとなりそうです。引き続きドル以外の主要通貨は買いづらい見通し。一方、アメリカの消費者物価指数(CPI)が底堅い内容となれば、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続を期待した買いが入りやすい展開となるでしょう。

米経済指標下振れも111円回復

8月9日の取引で、ドル/円は底堅い値動き。アジア市場では日経平均株価の軟調地合いで円買いに振れ、ドルは一時110円71銭まで値を下げる場面もありました。ただ、その後はヨーロッパやオセアニアの通貨が対ドルで弱含み、相対的なドル買いに。NY市場では、アメリカの生産者物価指数(PPI)など経済指標は低調な内容となり、一時110円台に軟化したものの、最終的には111円台に戻しました。
本日アジア市場の早朝は、111円10銭台で推移しています。この後は日本株安を手がかりにやや円買いに振れるものの、引き続きドル以外の主要通貨が弱いため、ドルは底堅い値動きを予想します。ただ、ユーロ/ドルはサポートされやすい水準まで下げており、目先ショートカバーが入ればドルの重石となるかもしれません。また、日米通商協議(FFR)への警戒もドルの上値を押さえるでしょう。

米FRB目標上回るCPIを確認か

前日発表されたアメリカのPPIは予想を下回りましたが、今晩のCPIは前年比+2.9%、コア指数は+2.3%といずれも前回並みの内容が予想されています。FRBの目標を大きく上回る高水準のため、想定を下回らなければ9月と12月の引き締めを期待したドル買いが入りやすい見通し。予想を下回ったとしてもそれほど大きな下振れでなければ、インフレは底堅いとの見方から、ドルは111円半ばを目指す展開となりそうです。
FFRに関しては、アメリカ側が日本の貿易黒字是正を求める見通しで、日本の市場関係者は日本株安/円高を警戒しています。ただ、アメリカの貿易赤字削減に寄与するとの見方が広がれば、ドル買い要因とみても不自然ではないでしょう。もっとも、週末の調整による売りが見込まれるため、ドルは引けにかけて上昇分を削る可能性もありそうです。
■主な注目材料
07:00 ペルー中銀定例会合/政策発表
07:30 NZ7月PMI、電子カード小売り販売数
08:50 日4-6月期国内総生産、7月企業物価指数
10:30 豪金融政策報告
11:00 フィリピン鉱工業生産
13:00 マレーシア6月失業率、鉱工業生産
13:30 日6月第三次産業活動指数
14:00 シンガポール6月小売売上高
15:00 デンマーク7月消費者物価指数
ノルウェー7月消費者物価指数
ルーマニア7月消費者物価指数、6月鉱工業生産
16:00 トルコ6月経常収支
16:30 スウェーデン7月消費者物価指数
17:30 香港4-6月期国内総生産
英4-6月国内総生産、貿易収支、建設生産高、鉱工業生産
20:00 カタール7月消費者物価指数
21:00 ブラジル6月小売売上高
21:30 米7月消費者物価指数
21:30 カナダ7月雇用統計
22:00 メキシコ6月鉱工業生産
ロシア4-6月期国内総生産、6月貿易収支
休場:エクアドル

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