ドル円は戻りが鈍い、新興国リスクに警戒続く

本日のドル/円は戻りの鈍い値動きとなりそうです。トルコリラをはじめとした新興国通貨安への過度な懸念は収束し、前日までの円買いが巻き戻される見通し。ただ、同問題への警戒は根強く、安全資産に流入した資金がリスク資産に回帰するには至らないでしょう。

ドル一時111円台に接近

週明け8月13日の取引で、ドル/円は反発。アジア市場では、トルコリラ/円が窓を空けて寄り付いた後は回復するとみられたものの、前週末の下落基調に戻り市場には再び警戒が広がります。南アランド/円など他の新興国通貨にも売りが波及し、ユーロ/円は節目の125円割れ、ドル/円は110円割れが視野に。その後、トルコ中銀が流動性供給を拡大する方針を発表するとリスク回避の円買いが巻き戻されました。
欧米市場でも市場の警戒は徐々に弱まり、安全資産であるアメリカ国債は売られ10年債の利回りが2.85%台から2.88%台に持ち直すと、ドルは他通貨に対し買い戻されます。ドル・円はアジア市場で110円台を維持し下値の堅さが確認されたことでショートカバーが入り、NY市場では一時110円93銭まで上昇。本日アジア市場の早朝は、NY終値付近の110円70銭台で推移し、この後は日本株の反発で円売りが先行しそうです。

ドル111円20銭付近で攻防か

ただ、トルコリラは中銀の措置でリラ安に歯止めはかかったものの、リラ/円は15円台の安値圏推移が続いています。他の新興国も、例えばドル/ルピーはルピーの下げは一服していますが、先安観は払しょくされていません。トルコリラとロシアルーブルの急落を背景にジョージアラリが前週末から大きく下げるなど、周辺国にも影響が及んでいることを考えると、市場心理は急回復とはいかないかもしれません。
一方、トルコリラ危機への懸念が後退しユーロ圏の金融資産悪化への不安も和らげば、アメリカの堅調なインフレ指標が改めて評価され、前週のようなドル選好地合いに戻る可能性はあります。ドル/円は、株価次第で111円回復も見込まれます。とはいえ、前週は上昇局面でも111円20銭付近で上値が押さえられる値動きが目立ちました。その水準を上抜け113円台回復に向かうのか、本日はそれを見極める展開となりそうです。
■主な注目材料
06:00 韓国7月輸出価格、輸入物価指数
10:30 豪7月NAB企業信頼感指数
11:00 中国7月鉱工業生産、小売売上高、失業率
13:30 日6月鉱工業生産
15:00 独7月消費者物価指数、4-6月期国内総生産
ルーマニア国内総生産
16:00 ハンガリー4-6月期国内総生産
チェコ4-6月期国内総生産
16:15 スイス7月生産者物価指数
16:30 独6月貿易収支
17:00 ポーランド国内総生産、消費者物価指数
17:30 英雇用統計
18:00 独8月ZEW景気期待指数
ユーロ圏4-6月期国内総生産、4-6月期国内総生産、ZEW景況感指数
18:30 南ア6月金生産、鉱業製造
19:00 ウガンダ中銀定例会合/政策発表
ナミビア中銀定例会合/政策発表
21:00 インド貿易収支
ウクライナ4-6月期国内総生産
21:55 米レッドブック
23:00 ウクライナ6月貿易収支
00:00 コロンビア6月貿易収支、小売売上高、鉱工業生産
休場:パキスタン、モロッコ、ジンバブエ

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